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【気になる一言】メルセデスF1がMGU-Kの出力を抑えたのは本当なのか。ボッタス&ハミルトンは「知らない」

2020年12月16日

 F1最終戦アブダビGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、今シーズン初のポール・トゥ・フィニッシュを飾って、2020年を締めくくった。


 レース直後の記者会見では、メルセデスのパワーユニットについて、少し興味深いやりとりがあった。それはアブダビGPでメルセデスがすべてのメルセデス・パワーユニットに対して、MGU-Kの出力を抑えて走らせていたというものだ。理由はバーレーンGPとアブダビGPでメルセデスのパワーユニットが相次いでMGU-Kにトラブルを抱え、その原因が完全には解明されていないため、保守的な使い方を行っていたとメルセデスのレース関係者が語っていたからだ。


 優勝したフェルスタッペンは、それまで圧倒的に強かったメルセデスに最終戦で圧勝した理由を尋ねられると、こう語った。


「今回勝てるとは思っていなかったし、ポールポジションだって期待していなかった。まあ、彼らがエンジンの性能を少し落として走っていたという記事を読んでいたから、それが原因かもね。それに自分たちのマシンのパフォーマンスも良かったけどね」


 すると、記者会見はフェルスタッペンと2人のメルセデスドライバーの3人による、ちょっと変わったやりとりへと発展していった。


ルイス・ハミルトン:君はいま、エンジンについてなんて言ったの?
フェルスタッペン:MGU-Kだよ
ハミルトン:それって、僕たちのこと?
フェルスタッペン:そうだよ、そういう風に書かれていた
ハミルトン:ホント? そんなことないと思うけど
バルテリ・ボッタス:もしかしたら、そうかもしれないけど、僕たちは知らない……
フェルスタッペン:もしかしたら、彼らは君たちに教えたくなかったんじゃない(笑)

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)&ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGPレース後会見 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)&ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 このやりとりが会見の冒頭だったため、司会者が話題をパワーユニット以外の戻して、ハミルトンには新型コロナウイルスからの復帰についての質問や、ボッタスには選手権2位で終えたことなどの質問が続いた。その後、記者たちから、再び今回のパワーユニットのパフォーマンスについて質問が行われた。


記者:メルセデスのパワーユニットについてはトト・ウォルフ代表がMGU-Kの出力を落としていると語っていました。でもあなたたちは、そんなことはないと言いましたよね。だとしたら、なぜ今回レッドブル・ホンダの独走を許したか、説明してください


ボッタス:僕が知らなかっただけかもしれない。だから、それについて僕から言うことはない。だって、どれくらい出力を抑えていたのか、僕にはわからないから。ただ、レッドブル・ホンダは今週明らかに速かった。そして、こんなにギャップを築かれたのは今シーズン初めてのこと……それしか言うことはない


ハミルトン:僕も同じだよ。だって、知らされていないから……。とりあえず、オフィスに戻ってチームに聞いてみる。でも、HPP(メルセデスのパワーユニット部門)とメルセデスは今年素晴らしい仕事をしたことは間違いない。フォースインディア(レーシングポイント)やウイリアムズで問題があったことは確かだけど、それ以外はうまくマネージメントしていたと思う。だから、彼らが(MGU-Kの出力を落とすなど)なんらかの対策を今回のグランプリで行っていたとしたら、それは理にかなっていると思う。もしかしたら、最後にドーナツターンを行うために、少しマージンをとっておいたのかもしれないね!!

バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)



(Masahiro Owari)


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