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「冷涼なコンディションがソフトのデグラデーションを抑制した」とピレリ。SC導入が戦略に影響を及ぼす

2020年12月7日

プレスリリース
2020 サクヒールグランプリ 決勝

ペレス、3種類のコンパウンドを使用して劇的なレースを制す

2020年12月6日、サクヒール

キーポイント

・レーシングポイントのセルジオ・ペレスが、全3種類のコンパウンドを使用して劇的な展開となったサクヒールグランプリを制し、F1初優勝を飾りました。1周目にレッド・ソフトからイエロー・ミディアムへ交換したペレスは、ファイナルスティントをホワイト・ハードで走行しました。


・メルセデスは、セーフティカー導入周回中、1位と2位を走行していた両台のピット作業ミスによる影響を受けました。ジョージ・ラッセルは、誤ったフロントタイヤに交換されたため、再度ピットインせざるを得なくなりました。バルテリ・ボッタスは、長いピットストップ時間のなか、装着していたハードタイヤを再度装着することになりました。また、ラッセルは、残り9周時点で左リヤタイヤのパンクに見舞われ、4回目のピットストップを強いられました。


・スタート直後のセーフティカー導入は、燃料満タン状態において、レースの重要な要素であるペースを低下させる効果を生みました。また、このセーフティカー導入周回は、ピットストップウインドウを延長し、ソフトタイヤを装着していたドライバーに有利に作用しました。1周目の事故に巻き込まれたペレスは、1回目のセーフティカー導入周回中に、ただひとりピットストップを行いました。一方、チームメイトのランス・ストロールは、ソフトタイヤで42周のオープニングスティントを走行しました。


・スタート時の路面温度23℃のコンディション下、突風が砂漠の砂をトラックに運び、グリップに影響を及ぼしました。


・1ストップから3ストップまで、広範囲に渡る戦略が見られました。ルノーのエステバン・オコンとレーシング・ポイントのランス・ストロールの2名のみが1ストップ戦略を実行しました。

各コンパウンドのパフォーマンス

・ハードC2:1ストッパーにとって重要な要素となりました。メルセデスも当初は1ストップ戦略を狙っていました。オコンが実行したミディアムからハードへ繋ぐ1ストップ戦略に代表されるように、ハードタイヤはロングスティントを走行可能な耐久性を示しました。


・ミディアムC3:約半数のドライバーが、スタート時にミディアムを装着しました。また、ストロールは、長いファイナルスティントをミディアムで走行しました。チームメイトのペレスは、ミディアムで46周の第2スティントを走行しました。


・ソフトC4:一時2位を走行したマクラーレンのカルロス・サインツに代表されるように、ソフトタイヤはオープニングスティントで有効に機能しました。ラッセルは、ソフトタイヤで短いファイナルスティントを走行しました。また、トップ10グリッド以外の数名のドライバーがスタート時にソフトタイヤを装着しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント

「3回目のセーフティカー導入周回が、62周目までのレースの様相を一変させました。ピットレーンでの混乱が、その時点でワン・ツーを走行していたメルセデスに影響を及ぼしました。冷涼なコンディションが全てのコンパウンド、特にC4ソフトタイヤのデグラデーションを抑制したものと思います。その結果、オープニングスティントを延長する効果が生み出され、特にミディアムタイヤでスタートしたドライバーたちの1ストップ戦略が可能になりました」


「しかし、2ストッパーも非常に効果的でした。1セットずつのミディアムとハードしか残っていなかったセルジオ・ペレスは、1回目のピットストップ後は後方に沈みながらも、全3種類のコンパウンドを活かして劇的な優勝を手にしました。複数回のセーフティカー導入が戦略に大きな影響を及ぼし、終盤には、シーズン中最短のトラックで見応えある20周のスプリントレースが展開されました」


「F2のタイトルを獲得し、F2チャンピオンがF1に挑戦するチャンスを得る伝統を実践したミック・シューマッハーを祝福します。タイヤマネジメントを含め、F2がF1ドライバーを養成する優れたカテゴリーであることが証明されました。これまでに、スリリングでハードな闘いが幾度も見られ、今日もその例外ではありませんでした。また、レース後、メディアが選ぶF2年間最優秀ドライバーを獲得した角田裕毅の表彰と、来シーズンのF2挑戦に向けて30万ユーロの奨学金をF3チャンピオンのオスカー・ピアストリに授与できたことを嬉しく思います」

■2020年F1第16戦サクヒールGP レースインフォグラフィックス


2020年F1第16戦サクヒールGP レースインフォグラフィックス
2020年F1第16戦サクヒールGP レースインフォグラフィックス

2020年F1第16戦サクヒールGP レースインフォグラフィックス
2020年F1第16戦サクヒールGP レースインフォグラフィックス

■コンパウンド毎のラップタイム上位

・ハードタイヤ
バルテリ・ボッタス:56秒563
ジョージ・ラッセル:56秒644
セルジオ・ペレス:56秒789


・ミディアムタイヤ
ジョージ・ラッセル:56秒393
アントニオ・ジョビナッツィ:56秒887
カルロス・サインツ:57秒165


・ソフトタイヤ
ジョージ・ラッセル:55秒404
セバスチャン・ベッテル:56秒905
アレクサンダー・アルボン:57秒068

■最長スティント

・ハードC2:エステバン・オコン 46Laps
・ミディアムC3:バルテリ・ボッタス 49Laps
・ソフトC4:ランス・ストロール 42Laps



(ピレリジャパン プレスリリース)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 26:00〜27:00
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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