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ホンダF1田辺TD予選後会見:セクター2の攻撃的な縁石にも対応「今のところデータ異常はなし。信頼性は確実に向上」

2020年12月6日

 ルイス・ハミルトン不在のF1第16戦サクヒール予選。それでもメルセデスの壁は、依然として厚かったということか。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はポールシッターのバルテリ・ボッタス(メルセデス)に0.056秒、2番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)に0.03秒の超僅差まで迫ったものの、今回も3番手に終わった。


 さらに予選Q2をミディアムタイヤで通過できなかったことから、決勝レースはソフトでのスタートとなる。ミディアムを履くメルセデス勢に対し、どれだけのハンディキャップとなるのか。予選を踏まえてのレースの見通しを、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターに語ってもらった。


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──まずは予選を振り返ってください。


田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):1周が短く、ラップタイムが速いこともあって、数字上のタイム差は非常に小さかった。そのなかでもさらに僅差で、フェルスタッペンは3番手でした。さらに(ダニール)クビアトが6番手、(ピエール)ガスリーが9番手という結果を取れたことはよかったです。(アレクサンダー)アルボンの12番手は残念でしたが、総合的にはいい順位からのレーススタートになると思っています。


──レースは87周という、過去最多の周回数です。


田辺TD:はい。周回遅れのクルマも、かなり出てくるでしょうね。それをどううまく処理するか。そしてピットイン後、いかに空いたところでコース復帰するか。その辺りが、忙しいレースになりそうです。


──Q2でミディアムタイヤを狙ったのがうまくいかずに、レースはソフトタイヤでのスタートになります。そこは、どう考えてますか。


田辺TD:最初のミディアムでのタイムがQ2落ちギリギリで、本来の速さを出しきれなかったですね。前の2台のメルセデスが、ミディアムで出る。レース中のタイヤのタレ、摩耗を考えると、どうなるか。実際に走ってみないとわからない部分もあり、楽しみにしています。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


──今回のレイアウトでは、セクター2の路面が非常にバンピーだったり、攻撃的な縁石だったりで、車体がいろいろなダメージを受けています。それに対してパワーユニット(PU)は、何か対策をとっていますか。影響は出ていませんか?


田辺TD:今のところは、影響はないですね。バンプなど下からの入力は、ベンチテストでの再現が難しい。そのため以前から、実際にコースを走ってみて初めて発生したトラブルもいくつかありました。その度に対策を講じ、信頼性を上げてきたわけですが、今回は今のところはデータ異常は出ていません。


 さらにレースになると通過速度も遅くなるし、縁石に激しく乗らないようにするなど、走り方も変わる。あくまで今のところですが、心配はしていません。


──以前はバンプの衝撃で、MGU-Kのシャフトにダメージを負ったこともありました。強度を上げるなどの対策をとってきたわけですね。


田辺TD:はい。その経験を活かして、強い入力にどう対応するか。設計に反映させています。信頼性は、確実に向上してます。


──先週末のロマン・グロージャン(ハース)の事故では、バッテリーが燃えたりもしているようです。メーカー間で対策を話し合ったりする予定は?


田辺TD:現時点ではFIAが事故調査を始めたところです。ダメージを受けた車体を検証して、今後どうするかの話し合いは、これからですね。

2020年F1第16戦サクヒールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が予選3番手を獲得
2020年F1第16戦サクヒールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が予選3番手を獲得

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)



(取材・まとめ 柴田久仁夫)


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