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【F1第14戦無線レビュー(3)】ベッテルの表彰台を祝福も、自分を責めたルクレール「今日の僕は馬鹿野郎だ」
2020年11月22日
第14戦トルコGPの決勝レースを6番手からスタートし、首位に立ったメルセデスのルイス・ハミルトン。7度目のチャンピオン獲得に向け、彼らが唯一恐れていたのは雨だった。その後ろでは熾烈な表彰台争いも繰り広げられていた。トルコGPの決勝レースを無線とともに振り返る。
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レースはいよいよラスト2周。2番手以下に30秒以上の大差をつけていたルイス・ハミルトンとメルセデスにとって、このとき唯一恐れていたのは、雨だった。というのも、50周近く走行していたハミルトンのインターミディエイトタイヤは溝がほとんどなくなりスリック状態となっており、雨が触れば、コース上にとどまるのも難しい状況となっていたからだ。
そこで、ここでメルセデスは最悪のシナリオを想定してハミルトンに無線を入れる。
メルセデス:雨が来るとしたら、最初はターン8だ
ハミルトン:雨が来たら、このタイヤじゃ走れない
メルセデス:その場合は緊急ピットインだ。2番手以下に十分なギャップがあるから、安心して入ってきていい
しかし、メルセデスの心配は杞憂に終わる。果たして、雨は降らず、ハミルトンが1ストップで逃げ切った。
メルセデス:やったな、ルイス。名誉ある勝利だ。本当にすごい走りだった
ハミルトン:ウウウーーッ(嗚咽)。みんな、ありがとう。ワォー、ワォー、フーーーッ。夢なんか叶うわけがないと思っている、すべての子供たちへ。(左で拳を振り上げながら)君たちもやれば、夢は叶うんだよ。僕はみんなを信じているよ。本当にみんなのサポートに感謝している
トト・ウォルフ:おめでとう、ルイス。これ以上の勝利はないよ
ハミルトン:ありがとう、トト。本当にありがとう……(トトの無線に声を震わせる)
ウォルフ:スリックでの見事な走りだった。まさに、これぞルイスだということを証明するような素晴らしいレースだった
その約30秒後方ではファイナルラップで激しい表彰台争いが繰り広げられていた。バックストレートエンドの12コーナーで2番手のセルジオ・ペレス(レーシングポイント)のインに飛び込んだ3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)。オーバーテイクに成功したかに見えたが、止まりきれずにオーバーラン。ペレスに抜き返されただけでなく、4番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にもかわされ、表彰台を逃した。
代わって3番手に上がったベッテルは、なんとかペレスをオーバーテイクしようと最後まで食らいつくが、わずかに及ばず、3位でフィニッシュした。
レーシングポイント:チェコ、イエス!! P2、P2
ペレス:あと1周あったら、タイヤは壊れていたよ
レーシングポイント:ああ、我々も息を飲んで見守っていたよ。よくやった
ペレス:みんなもいい仕事をしてくれた
フェラーリ:行ける、行け、行け!! ああ、あと少しだった……でも、P3、P3だ
ベッテル:あとちょっとだったのに……ああああーーーっ
フェラーリ:よくやったよ、セブ。素晴らしかったよ
ベッテル:ああ、ありがとう。厳しいレースだったよ。今夜はよく寝られるね。インターミディエイトに履き替えた直後は本当に難しかったけど、しばらくしたら、生き返った。ターン8で攻めすぎないようにしたのが良かったのかも。グラッツェ・トゥッティ(イタリア語で「みんなありがとう」)。オープニングラップは楽しめた??
フェラーリ:最高だったね。盛り上がっていたよ。まるでライオンだったね
フェラーリ:P4、P4、スローボタンを押して。よくやったよ
ルクレール:ノー、僕は最低なレースをしてしまったよ。****な仕事だ。クソったれ。(ステアリングを叩きながら)みんな、本当にすまない。本当に愚かな人間だ。バクーと同じだ。セブにおめでとうと言いたい。彼は表彰台に値するレースをした。これまで彼にとってはいいシーズンじゃなかったけど……。それに引き換え、今日の僕は馬鹿野郎だ
フェラーリにとっては、第4戰イギリスGP以来、レーシングポイントにとっては、第8戰イタリアGP以来の表彰台となったが、いずれも今シーズン限りでチームを去るドライバーが登壇するという、やや複雑な結果となった。
2021年は契約更新をしないと早々に告げられたベッテルが、チームメートよりも前でフィニッシュ。そのベッテルに2021年はシートを明け渡す形でレーシングポイントを去るペレスが、ベッテルを抑えて表彰台を獲得。それぞれのチーム代表の目には、この日の表彰台はどのように映っていたのだろうか。
(Masahiro Owari)
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1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

