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ホンダF1甘口コラム 第13戦:ホンダPU搭載4台がそろって予選Q3進出。トラブルがなければ表彰台も

2020年11月9日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1第13戦エミリア・ロマーニャGPの週末を甘口の視点でジャッジ。

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 第13戦エミリア・ロマーニャGPの予選で、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載する4台がそろってQ3に進出した。ホンダ勢が全員Q2を突破したのは、今シーズン初めて。2チームにパワーユニットを供給するようになった昨年も2回しかなく、昨年のメキシコGP以来、約1年ぶりのこととなった。

 2015年にホンダがF1に復帰して初めて4台がそろってQ3に進出した2019年のモナコGPの予選順位は以下の通り。

・マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 3番手
・ピエール・ガスリー(レッドブル) 5番手/8番手スタート
・ダニール・クビアト(トロロッソ) 8番手/7番手スタート
・アレクサンダー・アルボン(トロロッソ) 10番手

 2回目となった昨年のメキシコGPでの順位は、フェルスタッペンがポールポジション(予選後3番手降格となりスタートは4番手)、アルボン5番手、クビアト9番手、ガスリー10番手だった。

 今回のエミリア・ロマーニャGPでは、フェルスタッペン3番手、ガスリー4番手、アルボン6番手、クビアト8番手だった。

 昨年の2回はいずれも4人のうち1人が予選10番手だった。つまり、実力的に4台目はぎりぎりでQ3に進出していたということである。それに対して、今回のエミリア・ロマーニャGPの予選ではトップ5に2台が入り、ホンダ勢の最後尾のクビアトが8番手と予選で力強い走りを披露していた。

 日曜日のレースでは、ホンダPU勢予選トップのフェルスタッペンがメルセデス勢と熱い戦いを披露した。まずスタートでルイス・ハミルトン(メルセデス)をかわして2番手に浮上。その後、メルセデス勢2台にはさまれながらも2番手を維持していた。ピットストップ後に3番手に後退すると、前を走るバルテリ・ボッタス(メルセデス)をコース上でオーバーテイクし、再び2番手に浮上した。

 ボッタスはスタート直後にコース上に落下していたデブリ(破片)を拾ってフロアにダメージを負っていたものの、今年フェルスタッペンがレースで2台のメルセデスのドライバーをコース上で抜いたのは、今回のエミリア・ロマーニャGPが初めてだった。残念ながら、フェルスタッペンはタイヤがバーストしてリタイアしたが、それがなければ2位は確実だった。

 予選4番手からスタートしたガスリーは、スタート直後に5番手にポジションを落とし、その後、ラジエターからの水漏れが深刻化しリタイアとなった。スタート直後にポジションを奪われたダニエル・リカルド(ルノー)が、フェルスタッペンがリタイアした後に表彰台を獲得したことを考えると、水漏れによってリタイアしていなければ、表彰台を獲得していた可能性は十分ある。

 またレッドブル・ホンダのエンジニアがミスを認めているように、フェルスタッペンのリタイアによって出されたセーフティカー時に、レッドブル・ホンダが8番手を走行していたアルボンをピットインさせてタイヤを交換していれば、こちらにも表彰台の可能性はあった。

 最終的に日曜日のレースでホンダPU勢最上位でフィニッシュしたのは、予選でホンダPU勢最後方からスタートしたクビアトたった。日曜日のレースでクビアトは、終盤に出たセーフティカー時に下した戦略を味方につけて、3位となったダニエル・リカルド(ルノー)と表彰台争いを演じた末に4位入賞を果たした。

 つまり、第13戦エミリア・ロマーニャGPでホンダのパワーユニットを搭載する4台は、予選でトップ10に進出しただけでなく、レースでもみんなが表彰台争いをできる可能性を秘めていたわけである。

 これはホンダが2015年にF1に復帰して以来、初めてのことだった。

(Masahiro Owari)


レース

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