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【F1データ主義】歴史的な低迷の続くフェラーリ。ベルギーGPは2009年以来の不名誉な椿事に
2020年9月3日
今年の第7戦ベルギーGPは、フェラーリにとって屈辱的なグランプリとなった。予選は2台そろってQ2どまり。レースでも上位争いすることなく、カスタマーチームのアルファロメオのキミ・ライコネンの後塵を拝してフィニッシュした。
この結果がいかに深刻かは、過去の成績を見ればわかる。
まず、予選では2台そろってのQ2どまりだ。これはもちろん今年初めてで、昨年の2019年は1度もなかった。そもそも、フェラーリがQ3に進出できなかったこと自体が珍しい(データ1)。昨年は1度(シャルル・ルクレール/モナコGP)しかなかった。しかも、それはマシンの不調ではなく、チームがQ1のカットオフラインを見誤って1回のアタックにとどめたという人為的なミスだった。
2018年と2017年はQ3を逃したこと自体1度もなく、2016年に1回。2015年は5回あるが、それでもどちらか1台はQ3に進出していた。
2014年のイギリスGPでフェラーリは2台そろってQ3進出を逃したが、これは雨がらみでの失態。ドライコンディションで2台そろってQ3に進出できなかったのは、2012年のヨーロッパGP(バレンシア)まで遡らなければならない。
【データ1】フェラーリがQ3進出を逃したグランプリ
■2020年 5回
オーストリアGP(ベッテル)
シュタイアーマルクGP(ルクレール)
70周年記念GP(ベッテル)
スペインGP(ベッテル)
ベルギー(ルクレール、ベッテル)
■2019年 1回
モナコGP(ルクレール)
■2018年 0回
■2017年 0回
■2016年 1回
ハンガリーGP(ライコネン)
シンガポール(ベッテル)
■2015年 6回
マレーシア(ライコネン)
カナダGP(ベッテル)
オーストリアGP(ライコネン)
ベルギーGP(ライコネン)
メキシコGP(ライコネン)
アブダビGP(ベッテル)
■2014年 6回
オーストラリアGP(ライコネン)
中国(ライコネン)
イギリスGP(アロンソ、ライコネン)
ドイツ(ライコネン)
ハンガリーGP(ライコネン)
イタリアGP(ライコネン)
■2013年 5回
モナコGP(マッサ)
カナダGP(マッサ)
イギリスGP(マッサ)
アブダビGP(アロンソ)
アメリカGP(マッサ)
■2012年 10回
オーストラリアGP(アロンソ、マッサ)
マレーシアGP(マッサ)
中国GP(マッサ)
バーレーンGP(マッサ)
スペインGP(マッサ)
ヨーロッパGP(アロンソ、マッサ)
ドイツGP(マッサ)
ベルギーGP(マッサ)
シンガポールGP(マッサ)
日本GP(マッサ)
■2011年 0回
■2010年 5回
マレーシアGP(アロンソ、マッサ)
モナコGP(アロンソ)
トルコGP(アロンソ)
シンガポールGP(マッサ)
日本GP(マッサ)
次にフェラーリが2台そろってノーポイントに終わったレースを見ていこう(データ2)。今年はすでにベルギーGPも含めて2回あるが、1回目のシュタイアーマルクGPは2台同士討ちで、2台そろってチェッカーフラッグを受けたにも関わらずレースで無得点に終わるのは、今年は今回が初めてとなった。
予選でQ3進出を逃すことと同様、フェラーリがチェッカーフラッグを受けたにも関わらず、ノーポイントに終わること自体が珍しく、2015年から2019年までの5年間で2回しかない。
2014年以前には、1シーズンで複数回、チェッカーフラッグを受けながらノーポイントというレースを経験しているものの、2台そろってとなると、2010年のイギリスGP(アロンソ14位、マッサ15位)まで遡らなければならない。
【データ2】フェラーリがレースでチェッカーフラッグを受けたにも関わらず、ポイントを逃したグランプリ
■2020年 3回
ハンガリーGP(ルクレール)
70周年記念GP(ベッテル)
ベルギーGP(ルクレール、ベッテル)
■2019年 2回
イギリスGP(ベッテル)
イタリアGP(ベッテル)
■2018年 0回
■2017年 0回
■2016年 0回
■2015年 0回
■2014年 5回
マレーシアGP(ライコネン)
モナコGP(ライコネン)
ドイツGP(ライコネン)
日本GP(ライコネン)
アメリカGP(ライコネン)
■2013年 3回
バーレーンGP(マッサ)
インドGP(アロンソ)
アメリカGP(マッサ)
■2012年 5回
マレーシアGP(マッサ)
中国GP(マッサ)
スペインGP(マッサ)
ヨーロッパGP(マッサ)
ドイツGP(マッサ)
■2011年 1回
トルコGP(マッサ)
■2010年 4回
カナダGP(マッサ)
ヨーロッパGP(マッサ)
イギリスGP(アロンソ、マッサ)
ブラジルGP(マッサ)
そして、今回のベルギーGPのように、予選で2台そろってQ3進出を逃し、レースでチェッカーフラッグを受けたにも関わらず、2台そろってポイントを逃したというグランプリは、2009年の最終戦アブダビGP(ライコネン&フィジケラ)以来のフェラーリにとっては不名誉な椿事だった。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |