最新記事
- 慎重にならざるを得ないマクラーレン勢と、セ...
- アロンソ、ニューウェイの持つ独特な“視点”と...
- 2026年のF1参入に備えるフォード「学んだこと...
- 2026年F1全戦の開始時刻発表。カナダはインデ...
- 2025年F1第17戦アゼルバイジャンGP TV放送&...
- メルセデスF1代表の“400km/h発言”にFIA担当...
- デビューシーズンに向けたキャデラックの取り...
- 2026年のF1スプリントカレンダー発表。6戦を...
- キャデラックF1のリザーブドライバーは未定。...
- MOTULが50年ぶりにF1参戦へ。2026年からマク...
- 角田裕毅とローソンの接触に対する私見。フェ...
- サーキット・オブ・ジ・アメリカズ、F1とWEC...
レッドブル・ホンダ分析:アルボンは3基目のTCとMGU-H投入もペナルティなし。15戦以上の開催が確定か
2020年8月15日
F1第6戦スペインGPでは、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがパワーユニット(PU)を交換した。ただし、普段あまり見ないパターンだった。通常、パワーユニットを交換する場合、ICE(エンジン)、TC(ターボ)、MGU-Hのエンジン本体部分を交換する場合は、まとめて交換する場合が多い。前戦70周年記念グランプリでレッドブル・ホンダの2台がパワーユニット交換したときも、そうだった。
ところが、今回のアルボンはTC、MGU-Hを交換。つまり、ICEだけ交換しなかったわけだ。
その理由をホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは次のように説明する。
「これまで使用したMGU-Hのうち、1基についてファクトリーにて確認したいことがあったので、万全を期すためにファクトリーに送り返しました。送り返していないほうのTCとMGU-HはスペアのPUに組み込まれているので、今回使用するPUには3基目のTCとMGU-Hを投入しました」
つまり、1基目か2基目のMGU-Hを調査するためにファクトリーに送り返したが、もうひとつのTCとMGU-Hは今回レースで使用したいICEではなく、スペアとして準備しているICEに搭載されているので使えない。したがって、新しいTCとMGU-Hを投入したというわけだ。
ただし、その新しいTCとMGU-Hというのは、3基目となる。新型コロナ禍でのパワーユニットの年間使用基数に関する改訂されたレギュレーションでは、シーズンが14戦以下ならば、ICE、TC、MGU-H、MGU-Kは2基。15戦以上になったら、3基となっている。現時点でシーズンは13戦目のエミリア・ロマーニャGPまでしか発表されていない。アルボンは今回、ペナルティを科せられるか。
田辺TDはこう語る。
「今回、MGU-Hをファクトリーに送り返すという決定は、年間3基の使用が許されることも鑑みてのことです」
つまり、私たちにはまだ13戦目までしか発表されていないが、FIAと各チーム、そしてパワーユニットマニュファクチャラーの間では、すでに年間15戦以上となることが決定しているようだ。
金曜日にFIAから出された新しいパワーユニットの使用に関するリリースでも、アルボンに対しては、「この変更はレギュレーションで許された年間3基の中のひとつ」と明記されており、ペナルティなしでの変更となっている。
3基目のTCとMGU-Hを使用して臨んだアルボンだが、そのパワーユニットを搭載する車体のセットアップが順調に進まず、初日13番手に終わった。
「フリー走行1回目では、最終的にはいい方向性は見つけることができたけど、走り出しはなかなかクルマにうまくなじめなかった。それでフリー走行2回目でいくつか新しいセッティングを試したけど、僕の思い通りの方向には行ってくれなかった。今晩データを見て、どうするか考える」
一方、チームメートのマックス・フェルスタッペンは、初日メルセデス勢に次ぐ3番手と先週に続いて順調だ。
「1ラップではまだメルセデスには届いていないけど、ロングランの感触が良く、全体としてポジティブな1日だった。だから、レースが楽しみ」
今回、レッドブルはリヤウイングを再び新しくしてきた。そのリヤウイングのパフォーマンスをいかに引き出すことができるのか。土曜日以降を楽しみにしたい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
9/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

