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F1技術解説ハンガリー編:驚異のタイム短縮を達成したメルセデス。高速コーナーでの進化が鍵に
2020年7月30日
低速コーナー主体のハンガロリングに、各チームはハイダウンフォース仕様の空力パッケージを投入した。ダウンフォースを増すために最も効果的なのは、リヤウイングの形状変更である。各チームのハンガリーGP仕様を見ると、二つの傾向があったことがわかる。
一つ目のオプションはメインプレートをできるだけ湾曲させ、さらに下端を水平にすることだ。フェラーリがその典型だったが、黄色矢印が示すようにメインプレートを湾曲させることで、ドラッグを増す工夫である。
二つ目のオプションはメルセデスに代表されるもので、メインプレートの湾曲はそこまで大きくしない代わりに(黄色矢印)、Tウイングを追加してダウンフォースを増すやり方である(赤矢印参照)。さらにリヤウイングを取り付ける支柱も、1本から2本に増えている(青矢印参照)。
開幕2戦が行われたレッドブルリンクと違って、ハンガロリングは低速コーナー主体でストレートも短い。最大限のダウンフォースを付けるのが理論的には正しいし、各チームもそれを定石としている。ただし今回のレースを振り返ると、やや違った実態が見えてくる。
典型的な低速コースのハンガロリングだが、ターン4、8、9、11は高速コーナーである。そして今回ポール・トゥ・ウインを果たしたルイス・ハミルトンは、まさにこの高速コーナーで、メルセデスW11は圧倒的な強さを発揮したと言う。
「去年に比べて低中速コーナーでも、もちろん進化は実感できた。でもそれ以上に高速コーナーでの安定感が全然違っていた。ハンガロリングのあらゆる高速コーナーでそれを感じたけど、中でもターン11はほとんど全開だったよ。去年までは必ず、右足を浮かせないといけなかったのにね」
ハミルトンの今回のポールタイムは、昨年3位だったラップタイムより1.322秒も速かった。例年より気温が低く、路面グリップがよかったことも確かにある。しかしそれによる短縮は、せいぜい0.5秒ほどだろう。ハンガロリングでのメルセデスの速さは、独創的なデザインのリヤサスペンションと、パワーユニットの進化にある。ドラッグの大きさをものともしない強大なパワーと、それをしっかり受け止める足回りが、驚異的なタイム短縮に貢献しているということだ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

