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【気になる一言】出走棄権の危機を乗り越えたフェルスタッペン「彼らの努力を無駄にしないよう、このレースを全力で戦おう」

2020年7月29日

 第3戦ハンガリーGPで、今シーズン最高位となる2位を獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。しかし、レース前のレコノサンスラップでクラッシュし、あわやDNS(出走棄権)の可能性もあった。レース後に行われたFIAの記者会見では、メディアからその件について多くの質問がフェルスタッペンに飛んだ。


──あなたとチームにとって、今年のハンガリーGPは簡単な週末ではありませんでした。グリッドに向かう途中のクラッシュについて話していただけますか。


フェルスタッペン:(レコノサンスラップの12コーナーで)ブレーキを踏んだら、タイヤが冷えていてロックしたので、ブレーキを緩めて、もう一度ブレーキをかけたけど、またロックして、ウォール(タイヤバリア)に突っ込んだ。


 ああ、これでレースは終わったと思ったけど、同時にクルマをバックさせてなんとかマシンを脱出させ、まだ諦めていない自分もいた。グリッドにたどり着くと、後はメカニックたちが素晴らしい仕事をしてくれて、なんとかレースをスタートすることができた。


──具体的にどんなダメージを負っていたのですか。


フェルスタッペン:トラックロッドが折れていた。あとプッシュロッドも壊れていたと思う。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第3戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


──コクピットを降りるときも、国歌斉唱のセレモニーに参加していたときも、あなたはとても落ち着いていたように見えますが、実際はどんな心境でしたか。


フェルスタッペン:そうだね、あのとき僕はとても落ち着いていた。そして「僕のメカニックたちがやってのけるのを見届けよう」という気持ちでいた。もし、できなかったら、それまでだ。それがレースだと、ある意味、開き直っていた。


 そして、僕のメカニックたちは素晴らしい仕事をした。だから、彼らの努力を無駄にしないよう、このレースを全力で戦おうと気合が入った。でもあのとき、僕たちに残されていた時間は10分か12分。クレイジーだよね」


──グリッドでクリスチャン・ホーナー代表やヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)から何か言われませんでしたか。


フェルスタッペン:あのとき、彼らは僕に何も話しかけてこなかった。何を言っても、始まらないからね。僕がクラッシュし、マシンが壊れた。レースをスタートさせたければ、それを直すしかない。修理が終わって僕がマシンに乗り込んだら、ようやくクリスチャンがやってきた。そして、握手して帰ったよ。


──スタートで大きく順位を上げ、ピットストップでもポジションを上げました。何か秘策でもあったのですか。


フェルスタッペン:スタートというのは毎回違うので、ポジション取りを計画していてもその通りにはならない。だから、ほとんど本能で動くことにしている。ただ、ここはみんなイン側に集中するので、アウトから行ってもいいかなとは思っていた。7番手だったので、スタートで大きく順位を上げないと、レースは厳しくなるのはわかっていたので、思い切って行った。


 最初のピットストップのタイミングもいい判断だった。僕はレーシング・ポイントより速かったから、オーバーカットできると思っていた。それにインターからドライへタイヤ交換した直後のアウトラップではそんなに攻められないからね。特にトップ3にいるときは、慎重になる。だったら、こっちは1周遅らせてピットインしたほうがいいと考えたというわけさ。



(Masahiro Owari)


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