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F1 Topic:FIA承認済みの『DAS』に抗議したレッドブル。目的は導入を見据えた情報収集か

2020年7月5日

 シーズンが開幕した7月3日、フリー走行2回目のセッション終了後の夕方6時3分に、メルセデスがウインターテストから使用し、オーストリアGPでも使用していたDAS(二重軸ステアリング)システムについて、レッドブルがスチュワード(審議委員)に正式に抗議を行った。


 レッドブルの抗議は、テクニカルレギュレーションの第3条8項と第10条2項3だ。それぞれのレギュレーションは以下のような内容が記されている。


第3条8
「空気力学的影響」


第10条2項3
「車両が走行中、いかなるサスペンションシステムも、調整は一切行われてはならない」


 つまり、争点はメルセデスのDASシステムが、ステアリングの操作によって、サスペンション機構に影響を与えるシステムなのか、そしてそれによって空気力学的な影響をマシンに与えているのかどうかだった。


 その後、午後7時10分にメルセデスがスチュワードに召喚され、DASシステムについての合法性を説明。レッドブル側はモール・モナハン(チーフエンジニア)、エイドリアン・ニューウェイ(チーフテクニカルオフィサー)、ジョサン・ウィートリー(スポーティングディレクター)の3人、メルセデス側はジェイムス・アリソン(テクニカルディレクター)、ロン・メドウ(スポーティングディレクター)、ジョン・オーウェン(チーフデザイナー)、アンドリュー・ショブリン(チーフレース エンジニア)の4人が出席し、FIAの技術部門を代表してニコラス・トンバジスも同席して、ビデオ会議形式で行われた。


 その結果、日をまたいで深夜0時30分にスチュワードは、DASシステムの合法性を確認。次のように発表した。


「DASは物理的および機能的にステアリングシステムの一部であるという結論に至った。ゆえにサスペンションまたは空力への影響に関するレギュレーションにも違反していない」


 じつはF1のテクニカルレギュレーションには「ステアリング」に関して、直接的な定義がない。そのため、スチュワードがどのような判断を下すのか注目されたが、スチュワードはDASはサスペンションではなく、ステアリングシステムの一部と判断した。なお、2021年のテクニカルレギュレーションでは、「ステアリング操作は左右回転のみとする」という項目が追加されるため、前後に操作するDASは事実上、禁止されることが決定している。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第1戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 しかし、こうなることはDASの存在が明らかになった今年2月のバルセロナテストでほぼわかっていた。というのも、すでにDASシステムについてはメルセデスがFIAに相談を済ませ、問題ないことを確認した上で開発を進め、搭載したシステムだったからだ。それにもかかわらず、レッドブルが抗議したのには、別の理由が考えられる。


 じつはレッドブルが抗議した金曜日のFIA会見で、クリスチャン・ホーナー代表はこんな質問を受けていた。


「もし、DASシステムが完全に合法と判断された場合、あなたのチームもDASシステムを搭載するようなことはありますか?」


 ホーナーの答えはこうだ。


「非常に複雑なシステムなので、かなり多くの作業を行なわなければならない。われわれはいまそれを注視している。ほかのコンポーネントと同様に、重量やそれを収めるスペースを確保できるのかについてね。残された時間はそう多くない。いま検討中だ」


 つまり、今回のレッドブルの抗議は、合法的にDASを搭載するための情報収集を行ったのではないか。そう考えると、通常、スポーティングディレクターが抗議する場にニューウェイも出席していたのもうなずける。


 とはいえ、10週間で8戦を行う、開幕からの8戦中に登場することは考えにくく、現実的には9戦目以降だろう。そうなると、レッドブルにとって気になるのは、9戦目以降のカレンダーがどうなのかだろう。果たして……。

エイドリアン・ニューウェイ(レッドブル チーフテクニカルオフィサー)
2020年F1第1戦オーストリアGP エイドリアン・ニューウェイ(レッドブル チーフテクニカルオフィサー)



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