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ベッテル獲得のチャンスを生かしたいメルセデスF1。ボッタスはルノーに加えレッドブルにも接触か

2020年5月29日

 現在メルセデスに所属するバルテリ・ボッタスのマネージャーが、ルノーに加えてレッドブル・レーシングにも接触したといわれている。ボッタスはまだ2021年に向けてメルセデスとの契約を延長していない。


 フェラーリは2020年末で離れるセバスチャン・ベッテルの後任にカルロス・サインツJrを選び、現在サインツが所属するマクラーレンは、2021年にダニエル・リカルドを起用することを決めた。


 ベッテルは今後のプランについては明らかにしていないが、すでにレッドブル・レーシングの首脳陣は、ベッテルの来季起用の可能性はほぼゼロであると明言している。レッドブルはマックス・フェルスタッペンと長期契約を結んでおり、アレクサンダー・アルボンにも満足している。


 一方、メルセデスは、現時点で2021年のドライバーラインアップを確定させていないため、彼らがベッテル獲得に動くかどうかに注目が集まっている。


 ルイス・ハミルトンとボッタスのメルセデスとの現契約は、いずれも2020年末までとなっており、現時点で契約更新は行われていない。ハミルトンは他に移籍可能なビッグチームがないため、引退を選ばない限り、残留することが確実だ。ボッタスはメルセデス残留を望んでいるものの、契約を延長できるという確信を持っておらず、他の選択肢も探っているといわれる。

2019年F1アメリカGPでのハミルトンとボッタス
2019年F1アメリカGPでのハミルトンとボッタス

 ボッタスのマネージャー、ディディエ・コトンがリカルド離脱で空席ができたルノーにコンタクトをとったと先週報道されたが、コトンはレッドブルにも接触したと伝えられている。


『Sky Sports F1』の解説者テッド・クラビッツは、今週、ボッタスの最近の動きについて次のように語った。


「彼、というか少なくとも彼のマネージャーは、レッドブルやルノーと話をしている」とクラビッツ。
「彼はもちろんメルセデスに残りたいと思っているが、シートを守る必要がある」


「だが、私としては、彼が心配すべきだとは思わない。彼が残りたいと思い、チームの方もおそらく彼を第一候補と考えている」


 メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、2021年ラインナップを検討するうえで、ベッテルを考慮に入れるとしながらも、現在契約を結んでいるドライバーたちを優先すると明言している。ウォルフは契約は急がないと述べており、近いうちにラインアップが確定するということはなさそうだ。


 クラビッツは、メルセデスにとってベッテルは、ハミルトンが契約を延長しない場合の“保険”であるとの考えを示した。さらに彼は、メルセデスは2021年にベッテルをレースドライバーとして迎え入れることはなくても、アンバサダーとして契約する可能性はあると主張している。



(autosport web)


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