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F1第12戦ハンガリーGP木曜会見:緊張感に包まれたハースふたりに挟まれても、クビアトは終始上機嫌
2019年8月2日
F1第12戦ハンガリーGPのFIA木曜会見の出席者は、ダニール・クビアト(トロロッソ)、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ロマン・グロージャン(ハース)の5人。
通常、この手の記者会見は、できるだけ多くのチームが参加するよう、1チームから1人のドライバーが呼ばれることが多いのだが、今回はハースからふたりが参加。その理由は、イギリスGPに続いて、前戦ドイツGPでもハースはチームメイト同士で接触してしまったからだった。このふたりは、会見場へもお互いの距離を少しおいて入場。会見は緊張感に包まれながら、スタートした。
会見のトップバッターは、前戦ドイツGPでお父さんになって、初めての表彰台を獲得したクビアト。
「土曜日の夜に娘が生まれたことは、とても幸せな瞬間だった。父親になるっていうのは特別な気分だった。けど、僕はそのときホッケンハイムにいて、翌日はレースが控えていたから、ドライバーとしてレースに気持ちを集中させていたんだ。そうしたら、表彰台を獲得した。24時間のうちに最高の瞬間を2度訪れるなんて……」
「レースが終わったその夜に寝ないで病院へ駆けつけたんだけど、ふたりとも、もう寝ていたよ(笑)。まあ、元気そうな寝顔が見られただけでも十分。それから自宅へ帰って、少しリラックスして、トレーニングの合間に毎日病院へ行って、ケリーと娘に会いに行ったよ。そして、水曜日にハンガリーにやってきた」
続いては、そのドイツGPでアルファロメオの2台がレース後にペナルティを受けて降格となり、10位に繰り上がって、2010年のアブダビGP以来、8年8カ月と14日ぶりの入賞を果たしたクビサだ。
「確かにポイントを取れたことはチームにとってはいいだったと思う。決して戦闘力があるとは言えないクルマで、多くのドライバーが足をすくわれた荒れたコンディションの中、生き残ってポイントを獲得できたことは、一生懸命やってきたチームに対していいプレゼントとなったことは確かだ」
「でも、手放しで喜べるかといえば、決してそうではない。ウイリアムズは1ポイントを獲得して喜ぶようなチームじゃないし、現状は少なくとも僕がシーズン前に期待していたものからは大きくかけ離れているからね。僕たちはまだまだやるべきことがたくさんある」
■どうして、ハースはチームメイト同士でぶつかり合うのか?
ストロールもドイツGPでは表彰台争いを演じ、最終的に表彰台は逃したものの、レーシングポイント移籍後、自身最高位となる4位でフィニッシュした。
「ホッケンハイムに持ち込んだアップグレードが功を奏したと思う。ただ、中団チームの争いはとても接近していて、コンマ1秒の差で大きく上下する。チームによってコースの得意不得意があるから、最終戦まではサーキットごとに勢力図は変わるだろうね」
そして、ここから真打登場。ハースのふたり、グロージャンとマグヌッセンだ。もちろん、質問は「どうして、今シーズン、あなたたちはチームメイト同士でこんなにぶつかり合うのか?」だ。
まずマグヌッセンがこう回答した。
「どうしてかな。確かに僕たちは今シーズン何度か同士討ちを演じている。シルバーストンでは不運にも2台ともタイヤがパンクしてしまった。軽い接触だったのに。あのとき、僕たちに悪意はなかった。ただ、ぶつかっただけ。イギリスGPではそのあとにもっと派手な接触があったけど、何も起きなかった。僕たちにとっては、本当に不運だったとしか、言いようがない」
そして、グロージャンは「僕たちはお互い愛し合っているから、コース上でちょっとキスしただけ」と、あえて冗談を言ってから、次のように自分の見解を述べた。
「みんなは僕とケビンの関係が良くないだろうと思っているかもしれないけど、実際にはそんなことはない。僕たちは週に一度は電話している仲だ。僕たちは同じテーブルにつき、どうすれば、この状況を克服できるか話し合いもしている」
「僕たちは同じ性能のマシンを運転しているから、どうしても近い存在でレースをすることになる。とにかく、いま僕たちにとって最も大切なことはチームにとってベストな結果を出すこと。いまは正しい方向に向かっていないだけ。信じてもらいたいのは、僕はケビンと一緒に仕事することに対して何も問題はない。おそらく、ケビンもそうだろう」
すると隣にいたマグヌッセンが「その通り」と言って、ここ続けた。「みんなは僕たちがレース中に無線でお互いを非難し合っているから仲が悪いと思っているようだけど、レースが終われば、僕たちはお互いに建設的な意見を言える仲だよ。接触してしまったことを除けば、僕たちの関係はとてもいい。ロマンととてもいい人間だよ」
今日はまだ木曜日。果たして日曜日のレースは、どうなるのだろうか……。
(Masahiro Owari)
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1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

