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ホンダF1甘口コラム イギリスGP編:マシンとPUの性能が着実に向上。猛暑が予測されるドイツ、ハンガリーの好成績に期待

2019年7月22日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブル、トロロッソの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レースごとに、週末のレッドブル、トロロッソのコース内外の活躍を批評します。2019年F1第10戦イギリスGPを甘口の視点でジャッジ。
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 第9戦オーストリアGPの優勝から2週間後に開催された第10戦イギリスGPで、ホンダは2連勝こそならなかったものの、今後に向けていくつか力強い結果を見せた。

 ひとつは予選でマックス・フェルスタッペンがポールポジションから0.183秒差の4番手となるタイムをマークしていたことだ。昨年のイギリスGPでの予選では、ルノー製パワーユニット(PU/エンジン)を搭載していたレッドブルのフェルスタッペンは、ポールポジションから0.71秒の大差をつけられていたことを考えると、大きな前進である。

 しかも、今年の予選でフェルスタッペンは、エンジンの出力に関してラグ(時間差)の問題を若干抱えており、フェルスタッペン自身も「ラグがなければ、自身初のポールポジションも不可能ではなかった」と語っていた。

 これまでホンダはレースではメルセデス、フェラーリに対して、遜色のないパフォーマンスを発揮できていたが、予選での一発のパワー(いわゆる予選モード)の性能に関して、後れをとっていると思われていた。

 しかし、イギリスGPの結果を見る限りは、予選でのパフォーマンス不足はパワーユニットの予選モードよりも、車体に起因した問題だったようだ。というのも、ホンダのスペック3はフランスGPで投入されて以来、大きく性能に変更はなかったのに対して、車体はオーストリアGPでフェルスタッペンだけに新しいフロントウイングを投入し、イギリスGPではピエール・ガスリーにもフェルスタッペンと同様、新フロントウイングが投入され、ガスリーのパフォーマンスが大きく向上していたからだ。

 もちろん、パワーユニットのパワー自体はメルセデス、フェラーリに対して、まだギャップがあることは事実である。だが、その差は限りなく小さくなっていると考えていいだろう。

 このことを裏付けているのが、ホンダPUの燃費が向上していることだ。現在のパワーユニットは効率の良さがそのままパワーにも直結しており、これまでパワー付属に泣かされていたホンダは燃費にも苦しめられていた。

 ところが、オーストリアGPでは終盤までフェルスタッペンがプッシュし続け、イギリスGPではスタート直後からフェラーリ勢とのバトルが続いたのにも関わらず、燃料セーブをしいられるような場面は見受けられなかった。これはホンダのスペック3に投入された新しいターボが大きく貢献していることが考えられる。

 スペック3に投入された新しいターボによって、「ターボの効率が良くなった」と、HRD Sakura(栃木県の本田技術研究所)でF1のパワーユニット開発を統率する浅木泰昭センター長は語っていた。ターボの効率が向上すると、さまざまなメリットが生まれるが、そのひとつが「燃焼による馬力アップとは違う形で安定して馬力を上げることができる」(浅木)ことが挙げられるからだ。

 いよいよ今週末から第11戦ドイツGP&第12戦ハンガリーGPの2週連続開催が始まる。地元の天気予報ではいずれも週末は連日30℃以上の猛暑が予測されている。オーストリアGPの再現が起きても不思議ではない。

(Masahiro Owari)


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