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ホンダF1田辺TDイギリスGP初日インタビュー:復調の兆しを見せたガスリーに、「2台揃って競り合う状況は心強い」
2019年7月13日
F1第10戦イギリスGP初日は、マックス・フェルスタッペンがマシンバランスに苦戦し、「今季最悪のセッション」と悪態を付くハプニングはあったものの、代わってピエール・ガスリーがFP1でトップタイムを叩き出したイギリスGP初日。トロロッソ・ホンダのふたりも、9、11番手と、まずまずの位置に付けた。ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは二日目以降に向けて、どんな手応えを得たのだろう。
――風が強く、路面も再舗装されたばかりというコンディションでのフリー走行でした。その中でホンダ勢は、5、7、9、11番手と、偶然ですが奇数ポジションを占めました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):まずトロロッソですが、このところ初日の出だしが悪いことが多かったんですが、今日は比較的よかったですね。レッドブルもまだ詰めるべきところがたくさんあって、トップ2強(メルセデス、フェラーリ)の4台に食い込めていない。ただフェラーリには近いですし、予選とレースに向けてもう少し何とかしたいですね。
――ガスリーは午前トップタイム、午後もチームメイトを抑えて5番手で、ニコニコでした。対照的にフェルスタッペンは、渋い顔です。
田辺TD:その辺が、詰めるべきところですね。マックスはクルマの挙動に満足できない段階で一発を走って、そのままロングランに移行した。なのでタイム的には、今ひとつでした。
――ピレリのエンジニアは、これ以上路面は改善しないんじゃないかと言う人もいます。
田辺TD:今日は再舗装や風の影響をまだ十分測れていなくて、最終的にレースに向けてどうするかはまだ詰めかねています。そのため、まだ探っている状態だと思います。土曜、日曜は風が収まるという予報もあり、ポテンシャルを100%発揮できればと思います。
――予選は雨という予報もあります。これだけ難易度の高いサーキットでは、スロットルセッティングも難しそうです。
田辺TD:雨が降ったら降ったで、合わせて行きますよ。
■前戦オーストリアGPでクラッシュしたマックス・フェルスタッペンのパワーユニットは?

――ライバル勢と比べて、手応えは感じてますか。初日とはいえ、ガスリーがトップタイムを出しましたが。
田辺TD:どのセッションであれ、一番上にいるのはいい兆しだと思います。まだまだやるべきことは多いですが、流れとしてはいい形で始められたかなと。
――ガスリーが上に来て、ナンバー2ドライバーが速くなったということは、マシンパッケージが底上げできてきたと考えていいでしょうか?
田辺TD:今までのフェルスタッペンとガスリーの状況から考えると、フリー走行1、2回目のいずれもガスリーが上というのは今までなかった。その意味では、強力になってきた気がします。こういう2台揃って競り合う状況が、この先も続いてくれるといいですね。われわれとしても、心強いです。
――前戦オーストリアGPのフリー走行でフェルスタッペンがクラッシュしたパワーユニット(PU/エンジン)は、もはや使用不能ですか。
田辺TD:いえ、大丈夫でした。
――金曜日エンジンとして、使えると。
田辺TD:はい。
――クラッシュの衝撃が確か25Gと、けっこう大きかったと聞いていますが。
田辺TD:ええ、当たり所がよかったというか、ねじれ入力が強くなかった。とはいえクラッシュしていますので、完全に大丈夫とも言えない。スペアを用意して何かあった時のバックアップ体制を取りつつ、使って行くことになると思います。
――ところで地元レースのイギリスで、スタッフの皆さんは比較的近くに住んでると思うんですが、自宅からサーキットに通ってるわけではないのでしょうか?
田辺TD:全員でホテルに泊まって、いっしょに行動しています。一体感を醸成するためというか。でも毎グランプリ、いつもいつも一緒に行動しているんですけどね(笑)。
(Kunio Shibata)
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7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

