フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、2018年のカナダGPでポール・トゥ・ウィンを飾っている。その40年前、やはりフェラーリのドライバーだったジル・ビルヌーブは、同じコースで開催されたカナダGPで優勝した。現在このコースは、彼の名を冠しジル・ビルヌーブ・サーキットと呼ばれている。

「今年も好結果を出すために最大の力を尽くすつもりだ」とベッテルは語った。

「カナダはドライバーがとても楽しみにしているコースだ。モントリオールのただなかにある島でレースをするんだけど、多くのファンがいる素晴らしい場所で、他にはない雰囲気があるよ。スタートの時はとても滑りやすく、タイヤを温めて十分なレベルのグリップを得るのにかなり時間がかかる」

「このコースはストップ・アンド・ゴーのタイプで知られている。ロングストレートに強いブレーキングが必要なポイントがあり、それが何カ所かの低速コーナーに分かれていく。そしていくつかのシケインでは、縁石を多用する必要がある」

「通常はコース終盤の部分が重要だ。大きなヘアピンで完璧にブレーキをかけなければならない。ピットレーンや最終シケインに繋がるロングストレートで速いスピードを出せるよう、ベストな形でコーナーを出られるようにね。ここがオーバーテイクを仕掛けられるところだ」

　ベッテルにとってF1カナダGP参戦は13回目となるが、彼の21歳のチームメイトであるシャルル・ルクレールにとってはまだ2回目だ。

「カナダGPは好結果をチームに持ち帰るチャンスだ」とルクレールは語った。

「最後の細部にいたるまで万全にマシンを準備をするために、すべての手を尽くさなければならない。マシンから最大の力を引き出せるようにね」

「先週、僕はマラネロでシミュレーター作業をして、セッティングとマシンの改善に取り組み、このラウンドに向けた準備をした。このコースはとても興味深い。なぜなら様々なタイプのコーナーに、オーバーテイクが可能なロングストレートが含まれているからだ。昨年はポイント圏内でフィニッシュすることができたから、今年はそれ以上の結果を目指すよ」

　ルクレールは前回のモナコGPでは、アクシデントでマシンを損傷しリタイアを喫している。そのため過去6戦で彼がポイントを獲得できなかった初のレースとなった。

• -
  ツイート
• 0
  シェア