F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1バーレーンGP技術解説(1):ルノーは熱対策に苦戦か。左右で異なるリヤエンド開口部をテスト

2019年4月9日

 2019年F1第2戦バーレーンGPでは、各チームが様々な熱対策を講じたり、アップデートを持ち込んだ。今回はルノーやメルセデスが持ち込んだ熱対策を紹介していく。


──────────


(1)ルノーは熱対策に手こずっていた?
 レースが行われたのは日没後だったとはいえ、バーレーンGPは2週間前のオーストラリアGPよりはるかに高温の環境だった。そのため各チームは、さまざまな熱対策を施してきた。たとえばルノーはカウルのリアエンド開口部をかなり大きくしただけでなく、初日フリー走行では左右で違う大きさの開口部をテストしたりもした。

F1バーレーンGP技術解説(1):ルノーは熱対策に苦戦か。左右で異なるリヤエンド開口部をテスト
F1バーレーンGP技術解説(1):ルノーは熱対策に苦戦か。左右で異なるリヤエンド開口部をテスト


 決勝レースでのダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグの同時リタイアは、直接的にはパワーユニットの冷却の問題ではなかったと思われる。しかしまったく無縁ではなかったかといえば、おそらくそうではあるまい。


 一般的に言ってパワーユニットを含むF1マシンは、かなり狭い熱ウィンドウの中でのみ正常に機能するように作られている。あらゆるコンディションに遭遇しても、その狭いウィンドウに入れなければならないわけである。アルファロメオF1は初日のフリー走行2回目で、2台ともに冷却液漏れに見舞われた。


(2)メルセデス独自の冷却ソリューション
 メルセデスはハロ付け根の独特の鰓(えら)形開口部の形状に、変更を加えてきた。赤矢印の部分を閉じた代わりに、青矢印の開口部を広げている。

F1バーレーンGP技術解説(1):ルノーは熱対策に苦戦か。左右で異なるリヤエンド開口部をテスト
メルセデスが持ち込んだ独自の冷却対策


(3)車体開発は順調なルノー?
 ルノーはバーレーンに、いくつかの改良パーツを持ち込んでいた。そのひとつが新型リアウィングである。フラップの湾曲がより大きくなり、前縁部分が直線からやや両端が持ち上がった形状に変更された。

F1バーレーンGP技術解説(1):ルノーは熱対策に苦戦か。左右で異なるリヤエンド開口部をテスト
ルノーが持ち込んだ新型リヤウイング

(その2に続く)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ Kunio Shibata)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号