F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル・ホンダF1密着:FP2のアタックラップ中、フェルスタッペンの最高速が伸びなかった原因

2019年3月30日

「今日はPU側にはトラブルなく、金曜日のプログラムは消化できました」


 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、F1第2戦バーレーンGPの初日のフリー走行をそう振り返った。しかし、結果はマックス・フェルスタッペンは、メルセデスとフェラーリに及ばなかっただけでなく、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグの後塵を拝しての6番手。チームメイトのピエール・ガスリーは12番手に終わった。


 いったい、何が起きたのか? フリー走行2回目では、フェルスタッペンが無線で「最高速が伸びない」と訴えていた。そのときの状況を田辺TDは、こう説明した。


「フェルスタッペンが最高速が伸びないと言ってきたのは、彼の走行中にメインストレートで向かい風だったんです」


 それがいつ吹いたのかは田辺TDは正確に覚えていないというので、フェルスタッペンに直接、聞いてみた。


「あれは、ソフトタイヤでのアタックラップだったと思う。ものすごい風だったよ。1コーナーでターンインした途端に今度は追い風になってダウンフォースが抜けて、リヤがものすごく滑ったからね」


 この日のバーレーン・インターナショナル・サーキットは、終日、北風が吹いていた。つまり、メインストレートで向かい風だった。もちろん、それ自体はフェルスタッペンだけでなく、すべてのドライバーも同じ条件だったが、フェルスタッペンのアタック中に、その風が突然、強くなった。

■突然の強風はデータとしても確認

「最終コーナーを立ち上がってホームストレートに出たら、車速が伸びないんです。そこでピトー管(速度を計測する圧力計で、コクピットの前方に立っている金属の細い管)の車速とタイヤでの車速データを見たら、ピトー管での車速は出ているのに、タイヤ車速が落ちいていました。エンジン出力を見たら、変わっていなかったので、明らかに風の影響です。正確な風速は覚えていませんが、びっくりするくらいの数値でした。しかも、それは最終コーナーを立ち上がってから、1コーナーまでずっと吹いていました」(田辺TD)


 次にガスリーの失速の理由だ。田辺TDによれば、エンジンブレーキに課題を抱えていたようだ。


「ガスリーはフリー走行1回目からエンジンブレーキが安定していませんでした。改善してフリー走行2回目に臨んだんですが、まだ完璧ではなかった。今日の違和感は普段に比べて大きかったので、明日に向けての課題です」


 バーレーンGP初日のトップタイムは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが記録した1分28秒846。トップとのタイム差は、フェルスタッペンが0.879秒。ガスリーは1.583秒。土曜日の予選までに、どこまで詰められるか。バーレーンGP初日のレッドブル・ホンダは、いきなり長い夜になりそうだ。


2019年F1第2戦バーレーンGP金曜日 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第2戦バーレーンGP金曜日 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)



(Masahiro Owari)


レース

12/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位ランド・ノリス423
2位マックス・フェルスタッペン421
3位オスカー・ピアストリ410
4位ジョージ・ラッセル319
5位シャルル・ルクレール242
6位ルイス・ハミルトン156
7位アンドレア・キミ・アントネッリ150
8位アレクサンダー・アルボン73
9位カルロス・サインツ64
10位フェルナンド・アロンソ56

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム833
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム469
3位オラクル・レッドブル・レーシング451
4位スクーデリア・フェラーリHP398
5位アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング137
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム92
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム89
8位マネーグラム・ハースF1チーム79
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー70
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
第24戦アブダビGP 12/7
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号