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【開幕戦のトロロッソ・ホンダ】新人アルボン、入賞見えるも戦略ミス。それでも「自分の成長を感じられた。落胆より充実感の方が大きい」

2019年3月19日

 トロロッソ・ホンダで今年F1デビューしたアレックス・アルボンのF1初レースは、周回遅れの14位完走という結果だった。13番グリッドからスタートし、一時は9番手を快走。そのまま行けばデビュー戦入賞は確実だったが、早過ぎたタイヤ交換で涙を飲む結果となった。しかし、レース後の本人は「中団グループで十分戦える!」と、トロロッソ・ホンダの戦闘力に確実な手応えを感じており、10日後の第2戦バーレーンGPが待ち遠しくてならないようだった。


──ポイントこそ取れませんでしたが、充実したレースだったのではないでしょうか?


アルボン:そう思う。週末を通じてたくさんのことを学んだし、自分の成長を感じられた。レース自体は望んでいた形にはならなかったけれど、落胆よりは充実感の方が大きいよ。


──ピットストップタイミングの戦略の失敗が致命的でした。


アルボン:結果的にはレース序盤のタイミングでピットインすべきではなかった。でも、それは戦っている最中には誰にもわからないことだった。フェラーリでさえ同じミスを犯してるんだし。(セルジオ)ペレスや(ランド)ノリス、(アントニオ)ジョビナッツィ、それからロマン・グロージャンまで加わって、大ダンゴ状態だった。あの状況で周回を重ねないといけなくて、その間におそらく1周でコンマ3〜4秒ずつタイムロスして行ったんじゃないかな。そこで入賞の可能性は完全に消えてしまったね。ペレスに抜かれたのは完全に僕の油断だった。あれは正直、ちょっと悔やまれるね。でも、デビュー戦を終えて今は本当にハッピーだよ。気持ちはもう、次のバーレーンに切り替えてる。


──F1のレースを初めて戦って、どんなところでFIA-F2との違いを感じましたか。


アルボン:ドライビングでいうと、F2のレースではタイヤを持たせるために自分の限界の90パーセントぐらいで走ってるイメージなんだ。それがF1では、さらにもう5パーセントはプッシュできる感じかな。ただ、少しでも前のクルマに接近しすぎるとタイヤがすぐにオーバーヒートしてしまう。それを元に戻すのには2周くらい、離れて走らないといけない。レギュレーションが変わってF2よりオーバーテイクしやすくなったかどうか。僕には正直、まだわからない。メルボルンはそれを証明するのに、決して理想的なサーキットじゃないしね(笑)。いずれにしても、ライバルたちと接近戦でバトルしながらタイヤを持たせるのは、F1ではF2よりはるかに難しいことがよくわかった。


──スタート直前のグリッドでは、昨日までに比べてリラックスしてるように見えました。


アルボン:そう、自分でも意外なほど落ち着いていた。やることが山ほどあって、余計なことを考えるヒマはなかったというのもあるけどね。前の晩は全然眠れないんじゃないかと思っていたら、爆睡できたし(笑)。スタートも平常心で行けたし、そのあとも焦らず走り切れた。スタート手順やレース戦略は僕には目新しいものばかりだったけど、落ち着いてこなせたと思う。


──初めてF1のレースを戦って、予選の重要性を改めて痛感したのでは?


アルボン:まったく、その通りだよ。中団グループがいかに接戦かよくわかったし、それだけにひとつのグリッドの上下が成績を大きく左右する。そういうことも含めて、次のレースが本当に待ちきれないよ!

2019年F1開幕戦オーストラリアGPアレックス・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
F1開幕戦でスタート前にリラックスしているアルボン(トロロッソ・ホンダ)。好スタートを決めて一時9番手を走行するパフォーマンスを見せた



(Kunio Shibata)


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