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レッドブル・ホンダF1密着:メルセデスにプレッシャーをかけるまでに進歩したホンダPU。速さと信頼性にたしかな手応え

2019年3月18日

「ホンダは冬の間に素晴らしい仕事をし、われわれが望んでいたパワーユニット(PU)を準備してくれた。信頼性が大きく向上しただけでなく、エンジンパワーも期待した通りだった。今日はマックス(・フェルスタッペン)がそれを効果的に使い、表彰台を獲得することができた」


 2019年F1開幕戦オーストラリアGP。58周のレースを3位でチェッカーフラッグを受けたレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はそう言って、ホンダを称えた。


 レースはメルセデス、フェラーリ、レッドブルというトップ3チームによる見応えのある戦いとなった。


 4番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、ポジションをキープして、オープニングラップのコントロールラインを4番手で通過。前を走る3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)が14周目と15周目に相次いでピットインしても動ぜず、ピットストップを25周目まで引っ張る。


 ピットアウトしたフェルスタッペンの前には、11周走り込んだタイヤでペースが上がらないベッテルが。しかし、ここでフェルスタッペンは慌てず、タイヤに無用なダメージを与えないように慎重にギャップを縮め、6周後にチャンスが訪れると一気に抜いた。


 そのオーバーテイクをホーナー代表は「ここでは追い抜きが難しいことは、今日のレースでオーバーテイクがほとんど見られなかったことでもわかると思う。今日のマックスは、卓越したパフォーマンスを見せてくれた」と賞賛した。

■ようやく掴んだ表彰台にホンダ製パワーユニット開発メンバーも大きな自信

 その後、フェルスタッペンはメルセデスのハミルトンに迫る。残念ながら、オーバーテイクするまでには至らなかったが、ホンダ製パワーユニット搭載車がレースでメルセデスのハミルトンにプレッシャーをかけたのは、2015年にホンダが復帰して以来、初めてのことだった。28周にもわたって、ハミルトンにプレッシャーをかけ続けたフェルスタッペンはこう語った。


「今日はレース中ずっと速さがあった。それが去年と比べて、実に大きな進歩だ。ほかのトップ2チームと最高速を比べると、本当にうれしい驚きだ。信頼面でもパワーユニットは週末を通じてまったく不具合が出さず、安定して高い性能を発揮してくれた」


 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも今回の結果を次のように評価した。


「正直、うれしいです。レースはパワーユニット単体で戦っているわけではないので、この結果はチームやドライバーとの共同作業で得たもの。とはいえ、いままで4年間やってきて、ホンダは一度も表彰台に上がっていなったので、自分たちのパワーユニットを搭載したクルマが表彰台に上がったということは、明らかに一歩前進。特に長い間、開発してきたメンバーにとっては大きな自信となると思う」

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクター
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクター


 開幕戦での表彰台はホンダにとって復帰後、もちろん初だが、もう1チームのパワーユニットを供給しているトロロッソのダニール・クビアトもこの日10位に入賞。じつは15年に復帰以降、ホンダPU搭載車が開幕戦で入賞することも初めてだった。


「今年から2チーム4台体制で臨み、その4台がすべて完走し、そのうち2台がポイントを取り、良いシーズンのスタートが切れた」と田辺TDは語った。


 2週間後のバーレーンGPが楽しみな、開幕戦のホンダPU勢のパフォーマンスだった。

2019年F1開幕戦オーストラリアGP決勝日に激励に駆けつけたホンダの八郷隆弘社長
2019年F1開幕戦オーストラリアGP決勝日に激励に駆けつけたホンダの八郷隆弘社長



(Masahiro Owari)


レース

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ドライバーズランキング

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2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

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※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
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10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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