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ガスリー:開幕直前インタビュー「アプローチが間違っていなければ必ずライバルを追い越せる」
2019年3月10日
8日間にわたるプレシーズンテストを終え、いよいよF1の開幕まで1週間を切った。テストでは2度のクラッシュを喫してしまったレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーだが、クラッシュ後の影響や2019年型マシン『RB15』の運転のしやすさ、また2019シーズンに向けてどのように考えているのだろうか。オーストラリア直前に開催されたホンダのイベントに来日したガスリーに聞いた。
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──いきなりこんな質問で申し訳ないですけど、テストでクラッシュした直後は正直どんな気持ちでしたか。かなり落ち込みました?
「そりゃもちろん、ガックリきたし、チームのみんなに悪いことをしてしまったという思いがまず浮かんできたよ。僕の最後のテスト日だったし、まだ、こなすべき周回がたくさんあったからね」
「レッドブルに入ったばかりで、マシンは去年までとは全然違う。それだけに1周でも多く走ることが僕にはすごく大事なことだった。新車のことをより深く理解して、自分が気持ちよくプッシュできるようにする。そしてマシン開発で、少しでもチームに貢献する。それが僕に課された使命なのに、自分のミスで中途半端な形で終わってしまったわけだからね」
──事故直後のチームの雰囲気はどのようなものでしたか? この事故でチーム内の立場が難しいものになってしまったのでは?
「それはないよ。スタッフに謝った時も、『しょうがないよ』と言われたし、それにどんなドライバーにもミスや事故はある。(ルイス)ハミルトンや(セバスチャン)ベッテルだって、マックス(フェルスタッペン)でさえ、クルマを壊したことがあるわけだし。大事なのは同じようなミスを繰り返さないことと、そこから先のリカバリーだよね。そこはちゃんとやっていこうと思ってるよ。迷惑はかけてしまったけど、でもグランプリ週末にやらかさなくてよかったとも思っている」
──テストでは2回事故を起こしていますが、もしかするとRB15は運転しにくい? あるいはドライバーのミスを許容してくれないマシンかもしれない?
「いやいや、そうとは限らない。もちろんまだセッティング作業は始まったばかりだし、思い切りプッシュできるクルマにするためにやるべきことは山ほどある。でも空力も足回りもパワーユニットも何もかも違うのだから、課題がいっぱいあるのは当たり前のこと。もう少し時間をかけないといけない。でもそれは必ずしも、クルマが運転しにくいとか、そういうことじゃない」
──結局レースシミュレーションもできずにグランプリ本番に臨むわけですが、ここまでの時点で新車に対してはどんな印象を持ってますか。
「純粋なパフォーマンスに関しては、かなりの伸びしろが期待できると思う。特にホンダは去年から、さらに性能を上げた印象だしね」
「車体についても、技術規則が大きく変わったことに対し、レッドブルはかなりうまく対応できている印象だ。あとは今後のセッティングで、本来持っているポテンシャルをどこまで具体的な速さに繋げていくかだね。でもそれはこのチームのこれまでの戦い方、マシンの煮詰め方を見てきてるから、全然心配してないよ」
「もちろん現時点では、クルマのバランスはまだとうてい満足できるレベルじゃない。でも膨大なデータが取れてるから、その解析結果を基にして、メルボルンでまた大きく伸びるはずだよ。さっきも言ったように、まだやることは多いけどね」
──マシンの素性自体は、決して悪くないと。
「そういうこと」
■ガスリー、フェラーリの速さを認めるも「必ず追い越せる」
──具体的に現時点でのRB15の戦闘力は、ライバルたちと比較してどの辺りに位置している印象ですか?
「その質問に答えるのはすごく難しいし、今の段階では不用意なコメントはしたくないかな。真冬のサーキットでのテストで走行コンディションもすごく特殊だったし、ライバルたちがどんな状況で走ってたのか、どれだけ燃料を積んでたのかもよくわからないしね」
──とはいえ、フェラーリが頭ひとつ抜けてるのは間違いない?
「フェラーリが速いのは確かだね。とりあえず今はフェラーリが最良のパッケージだと思うし、まずは破るべき相手だと思う。1日でも早く追いつかないと」
──(レッドブルのモータースポーツアドザイバーである)ヘルムート・マルコ博士も、現時点ではフェラーリが最速だと言ってました。一方でメルセデスは、レッドブルより遅いとも。同じ意見ですか?
「それはメルボルンで、おのずからわかるんじゃないかな。そもそもライバルと比較してどれぐらい速いか遅いかなんて、僕はあまり興味ない。自分ができることをしっかりやるということを優先してきたし、それが一番大事だと思ってるからね。そういうことにエネルギーを使っても、自分たちが速くなるわけじゃないでしょう?」
「たとえ現時点で向こうがコンマ5秒速かったとしても、僕らのアプローチが間違ってなければ、シーズン中に着実に進化して、必ず追いつき追い越せると信じてるよ」
(Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 99 |
2位 | ランド・ノリス | 89 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 87 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 73 |
5位 | シャルル・ルクレール | 47 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 38 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 31 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 20 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 188 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 111 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 89 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 78 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 25 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

