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【レースの焦点】“同一周回のポジション争い”と“1ラップの間隔がある場合”を混同していたオコン/F1第20戦ブラジルGP

2018年11月14日

■1-2フィニッシュも可能だったフェルスタッペンとリカルド
 思いがけないかたちで潰えてしまった、マックス・フェルスタッペン2連勝の夢。5グリッド降格のペナルティさえなければ……0.4秒差で表彰台に届かなかったダニエル・リカルドの悔しさ。日曜日のレッドブルの速さなら1-2フィニッシュも可能だったと考えると、2-4位という結果は残念。それでも、ブラジルGPを華やかに彩った立役者が彼らふたりであったことに間違いはない。

 土曜の予選を5位で終えたフェルスタッペンは、「ドライならこのコースは難しい。雨絡みの方がレッドブルには有利に働く」と言った。ターン12の立ち上がりから続く上り坂の外周区間では、パワー不足がどうしてもハンデになる。セクター3ではザウバーの方が速いほどなのだ。

 日曜日の路面温度はスタート直前42℃まで上昇し、この週末一度も経験しなかったコンディションを生んだ。これはレッドブルに有利──。でも、彼らがこんなに速くなると、誰が想像していただろう?

 金曜日のフリー走行から、レッドブルのロングランの強さは際立っていた。ショートランのタイムではいつもの位置でも、スーパーソフトタイヤやソフトタイヤで行なったロングランではタイヤの性能低下が小さく、徐々にペースを上げて速いラップタイムで走行を終えていた。フェルスタッペンは予選でアンダーステアを訴えたが、リヤに厳しいコースでこのセットアップはタイヤを労わってくれるはずだ。リカルドはターボチャージャーの交換によって5グリッド降格のペナルティを負うが、「トップから0.5秒差。僕の知る限り、このコースでこんなに接近できたのは初めてだ」と、マシンのパフォーマンスに光明を見出していた。

 そんな彼らのマシンがコンディションに最もフィットしていると分かったのは、レースがスタートしてすぐのこと。5番グリッドのフェルスタッペン、11番グリッドのリカルドが、鮮やかなオーバーテイクショーを開始した。

XPB Images

 スタート直後、ターン1でアウトからキミ・ライコネンをかわしたフェルスタッペンは、バックストレッチ後のターン4でライコネンに抜き返されてしまう。しかし攻撃の手を緩めることなくフェラーリの背後から離れず、3周目のターン1ではアウトからオーバーテイクに成功した。

 そこから、勢いは止まらない。3〜4周目の外周区間では3番手セバスチャン・ベッテルもDRSを得ていたが、フェルスタッペンは迷うことなくフェラーリに近づき、今度はターン1のインから攻略することに成功、3番手までポジションを上げた。この時点で、前にいるのは首位ルイス・ハミルトン、2番手バルテリ・ボッタス。

 ボッタスのペースが、思いのほか遅い。ハミルトンを守る盾となってナンバー2の務めを果たしているのとも違う。首位ハミルトンも、ボッタスとの間隔を2秒以上に広げることができないでいるのだから──。メルセデスは、自分たちが想像した以上にタイヤに苦しんでいた。

 フェルスタッペンがボッタスをかわしたのは10周目のターン1。賢明だったのは、2番手に上がるとすぐにハミルトンを攻撃するのではなく、メルセデスがスライドする様子を観察しつつ、後方に留まってプレッシャーをかけ続けたことだ。



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