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F1 Topic:リカルドのパワーユニット交換ペナルティで現場が混乱
2018年11月10日
F1第20戦ブラジルGPのフリー走行1回目で、レッドブルのダニエル・リカルドのマシンがセッションが開始される数分前からピットレーン出口で待つ光景を見て、テレビ中継していたイギリスのスカイ・スポーツやラジオで実況していたイギリスのBBCラジオのアナウンサーが、リカルドのパワーユニット(PU/エンジン)交換を示唆した。
PU交換によるグリッドペナルティを受けるドライバーが複数出たとき、降格数が同じ場合は先にPU交換を実施したドライバーが前のグリッドを得る。PU交換の実施とは、ガレージの中でパワーユニットを車体に搭載したときでもなく、チームがFIAに交換することを申請したときでもない。PU交換を実施したことが適用されるのは、セッション開始以降、ピットレーンを出た瞬間なのである。
FIAがそのグランプリでパワーユニットを新しいものに交換したドライバーのリストを出すのが、セッション開始後というのもそのためだ。
そして、フリー走行1回目が開始されてすぐにFIAは次のようなリリースを出した。
「カーナンバー3は6基目のターボを投入したため、5番手降格となる」と書かれてあった。
ところが、そのリリースが出た後、スカイ・スポーツもBBCラジオも「ターボを交換したリカルドは10番手降格となる」と実況していた。
■2018年から改定されていたペナルティのレギュレーション
これは今回のリカルドのターボは初めての6基目だったためだ。使用制限基数は6つのコンポーネントに分かれており、1基増えるごとに5番手降格となる。6つをすべて交換すると30番手降格となるのだが、1つ目のコンポーネントだけは10番手降格となる。つまり、6つすべてを使用制限基数を初めて超えて使用する場合は10+5+5+5+5+5=35番手降格となっていた。
過去形で書いたのは、このルールが適用されていたのが2017年までだったからである。2018年からは使用制限基数が、ICE(内燃機関)、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)は年間3基、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(エネルギー・ストア)、CE(コントロールエレクトロニクス)は年間2基と3コンポーネントごとに別れてしまった。
それため、昨年までと同様のシステムではわかりにくくなるということから、今年は最初に使用制限基数を超えた場合のみ、1つ目のコンポーネントに対して10番手降格を適用するというレギュレーションを改訂していた。
今年、リカルドはドイツGPで使用制限基数を初めて超えて、3基目のMGU-K、ES、CEを投入したため、合計20番手降格のペナルティを受け、最後尾からスタートしていたため、それ以降、制限基数を超えていずれのコンポーネントを使用しても、1つのコンポーネントにつき、5番手降格しか受けないことになっている。
しかし、そのことを知らなかったBBCラジオのスタッフは、セッション後にFIAのスポークスマンに「なぜ、初めての6基目なのに10番手降格ではなく、5番手降格なのか」と問い合わせていた。
わかりやすくするために改訂したレギュレーションだったが、いまだにわかりづらさが残っていることを露呈してしまった。
(Masahiro Owari)
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1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

