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【F1インタビュー】驚異的な走りで7位に入賞したルクレール「このままコンストラクターズ8位をキープしたい」

2018年10月31日

 2019年シーズンからフェラーリ昇格が決まっているシャルル・ルクレール。直近の第17戦日本GP鈴鹿、第18戦アメリカGPとリタイアが続いたが、第19戦メキシコGPでは堂々の7位入賞を果たした。


 予選では9番手の速さを見せ、さらに絶対的に不利と思われた中古ハイパーソフトタイヤでのスタートから驚異的なタイヤマネージメントで2018年シーズン8度目のポイント獲得。そのおかげでザウバーはトロロッソ・ホンダを抜き、コンストラクターズ選手権8位に上がった。


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─素晴らしいレースでした。
ルクレール:ありがとう。7位入賞という結果も素晴らしいし、何より走りの内容自体が、すごく満足のいくものだった。タイヤをいかに持たせるかが勝負になるのは、最初からわかってた。だからスタートしてからレースの大部分はずっと、そのことだけに集中してたんだ。


─中古ハイパーソフトを13周目まで引っ張ったのも凄いですが、それから60周近く走り続けたスーパーソフトタイヤで、終盤に自己ベストを連発し続けました。
ルクレール:そう。あの自己ベストは、本当に気持ちよかった。終盤にあれだけ攻めた走りができたのは、何より完璧なタイヤマネージメントの証明だったからね。二コ(・ヒュルケンベルグ)にもジリジリと近づいていって、でも最終的に届かなかったのは残念だったけどね。今回のルノーは、週末を通じてずっと速かった。


─対照的にザウバーは、初日は苦戦してました。
ルクレール:フリー走行は、本当にボロボロだった。そこから大きくセッティング変更して、予選でトップ10に入って、レースもダブル入賞できた。それにもすごく満足してるよ。その結果、コンストラクターズ選手権でついにトロロッソ・ホンダを抜いて8位に上がったしね。

2018年F1第19戦メキシコGP シャルル・ルクレール
2018年F1第19戦メキシコGP シャルル・ルクレール


─中古のハイパーソフトでスタートしたのは、かなり不安要素だったのでは?
ルクレール:実際、最初のスティントは、本当に苦しかった。スタート直後は速かったけど、あっという間に垂れていったからね。それでもグリッド順位の9番手は、何とか死守できた。


─予選後に話を聴いた時は、「スタートタイヤを選べる11番手以下の選択も、議論した。でもひとつでも上のグリッドに行きたかった」と、話してました。
ルクレール:うん。でも実を言うと、そうコメントしてる最中も、ほんとにハイパーソフトでまともに走れるだろうかって、すごく不安だったんだ。せいぜい3周ぐらいが限界じゃないかって(笑)。


─それが13周目まで引っ張った。
ルクレール:そう。でも最初のプランでは、もうちょっと長く走ることになってた。あれが本当に、限界だったよ。


─(セルジオ・)ペレスと抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げて、メキシコ人ファンの反応が気になったのでは?
ルクレール:レース前から、フォース・インディアが必ず上がってきて、僕らと戦うことになるだろうと思ってた。実際その通りになったし、一度僕が抜いた時は、さぞファンは不満だっただろうね(笑)。最終的に抜かれたけど、でもペレスはもう一度、ピットインする戦略だったはず。リタイアしてなくても、僕の方が前でフィニッシュしてたと思う。

■トロロッソ・ホンダを抑え、コンストラクターズ8位に浮上したザウバー

─初日のセットアップ変更は、具体的には?
ルクレール:主に足回りの変更だった。最初はエンジニアは問題ないって言ってたんだけど、僕が何度も主張して最後は聞き入れてくれた。よかったよ。あそこで大きく変更してなかったら、この結果はなかったからね。


─ハミルトンの5冠達成について、一言。
ルクレール:歴史に残る偉業だし、そんなドライバーといっしょにレースができるのをうれしく思うよ。


─来シーズンは、ハミルトンと一騎打ちの場面も?
ルクレール:そうなったら、うれしいね。まだ僕には学ぶべき点がたくさんあるし、今はいうまでもなく彼の足下にも及ばないレベルだよ。


─フェラーリとベッテルは、今年も敗れてしまいました。
ルクレール:確かにその通りだけど、レースの世界に勝者と敗者が生まれるのは厳然たる事実だからね。そして勝者が永遠に勝ち続けることも、ないわけだし。フェラーリは必ず巻き返すよ。


─今回トロロッソ・ホンダを抜きましたが、このままコンストラクターズで8位をキープできそう?
ルクレール:あと2戦、ベストを尽くすよ。向こうも戦闘力を上げてるし、決して油断は出来ない。でも8位と9位とでは、チームに入るお金が全然違う。ぜひこのまま行きたいね。


─ドライバーズ選手権では、ピエール・ガスリーにも追い付きつつあります。
ルクレール:そう。それももちろん狙ってるよ。ガスリーに2ポイント、(ロマン・)グロージャンにも4ポイント差まで迫ってるからね。でもさっきも言ったように、両チームの戦闘力を見る限り、決して簡単な戦いじゃないだろうけどね。



(取材・文 柴田久仁夫 Text : Kunio Shibata)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

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1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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