最新記事
- セットアップの賭けが外れたフェルスタッペン...
- タイヤ劣化も大きく、ドライ予想のセッティン...
- ヒュルケンベルグの初表彰台を実現した好判断...
- 【ポイントランキング】2025年F1第12戦イギリ...
- ノリスが母国初優勝。37歳ヒュルケンベルグ、...
- 【正式結果】2025年F1第12戦イギリスGP 決勝
- 「新アップグレードは正しい方向への小さな一...
- 「しっかりまとめられたと思う」「今週末は間...
- F1 Topic:フェルスタッペンのポール獲得を実...
- アタック直前のデプロイ切れに足を引っ張られ...
- 初日苦戦のフェルスタッペン、低ダウンフォー...
- 角田裕毅、パワーロスに見舞われ予選Q2敗退「...
【津川哲夫の私的F1メカ鈴鹿特別編3】F1のピットストップ作業で重要なフロント、リヤ以外の隠れた3つめのジャッキ
2018年10月13日
F1のピットストップの要は、もちろん、素早いタイヤ交換作業だ。4つのタイヤを交換するために用意されたインパクトレンチ(エアガン)にエアを送るガンツリーが各種の作業の管制塔を務めているわけだが、もうひとつ、重要な工具を忘れてはいけない。
ピットストップの鍵を握る工具はエアガンとアクスル、ホイールナットが主役だが、ホイールを素早くきっちりと交換するには、当たり前だがタイヤが路面に接触していては交換できない。そう、ジャッキアップして車体ごと宙に浮かせなければタイヤは交換できないのだ。
そのジャッキアップの動作を担うのは、ピットインと同時にマシンを前後から持ち上げるフロント、リヤのジャッキ。ジャッキとマシンが触れる場所は、フロントはウイングセンター部下面、そしてリヤはバンパーエンドのフックであったり、バンパーそのものであったり、チームごとに違っている。
ピットストップと同時にノーズ前端は待ちかまえているジャッキの上部に止まり、止まると同時にリヤジャッキがジャッキマンによってリヤエンドに装着され、最速ピットストップでは前後同時にジャッキアップするタイミングが必須になる。前後どちらかが早くなっても遅くなっても、素早い作業に支障をきたしてしまうのだ。
実際の作業では、マシンが止まり、フロントがジャッキアップすると同時にジャッキマンはピット側に逃げる。ジャッキのリーバーはスイブル(旋回型)になっていて、リーバーはジャッキマンと一緒にピット側に向き、ピット作業が終わるとジャッキマンはクイック・リリース・トリガーを引いてジャッキダウンフォースと同時に振り回すようにジャッキ本体をピット側に引き込む。
前後のジャッキともクイック・リリースシステムが設けられているため、ジャッキマンがトリガーを引くと自動的にジャッキダウンするのだ。そして、前後のジャッキからのラインがガンツリーを通りスタートシグナルに繋がっていて、前後ジャッキがリリースされるとシグナルがグリーンに変わり、ゴーとなる。
ここでもうひとつ、実は前後のジャッキだけではなく、もうひとつ隠れたジャッキがあるのをご存知だろうか。それは、サイド(センター)ジャッキというもの。アクシデント等でフロントジャッキが使えない時には、ピックアップ面が長いサイド(センター)ジャッキが真横からフロアに押し込まれ、横からマシンを持ち上げるのだ。
ノーズウイングが壊れて交換が必要な時には、横からサイドジャッキによってジャッキアップすることでノーズ交換やタイヤ交換が可能になる。これらの3種類のジャッキには、もちろんスペアジャッキが用意されていて、ジャッキそのものにトラブルが発生したときに備えている。
タイヤ交換のピットストップ作業にはハード面でのすまじいハイテクと、運用面でのピットクルー(人間)と言うアナログな作業が、膨大な数の練習によって融合した1000分の1秒を争う、わずか3秒以内のプロフェッショナルたちのショーと言うわけだ。
(Tetsuo Tsugawa)
関連ニュース
7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/5(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

