最新記事
- レーシングブルズ、F1日本GP特別カラーリング...
- 【アストンマーティン・ホンダの現在地(2)...
- グランプリのうわさ話:ライバルもコピーが難...
- 「少し心配していたが楽しめた」とフェラーリ...
- メルセデスが新たにチーム副代表を任命。長年...
- アウディF1がチーム代表ウィートリーの離脱を...
- 新代表を探すアストンマーティンF1、アウディ...
- ホンダ初のF1タイトル獲得マシン『FW11』が富...
- 最新F1マシンがモータースポーツジャパン2026...
- 【F1アンケート結果発表】アストンマーティン...
- バーレーン&サウジアラビアGP中止はF1の分配...
- 「批判を全部跳ね返す勝利だ」安堵の代表に、...
F1 Topic:約20馬力相当のパワーでメルセデスを引き離したフェラーリの“合法トリック”
2018年8月29日
F1第13戦ベルギーGPでフェラーリのセバスチャン・ベッテルに完敗したメルセデスのルイス・ハミルトンは、レース後の会見で 「われわれはフェラーリの『トリック』に対抗しなければならない」とコメントした。
『トリック』という言葉を『騙し』と受け取ったハミルトンの母国のイギリス人記者たちが、一斉に「トリックとは、何かルール違反をやっているということなのか?」、「フェラーリはレギュレーションの範囲内でルールの盲点を突いているのか?」などと突っ込みを入れた。
これに対して、ハミルトンは「僕のマシンにもトリックはある。トリックというのは違法という意味で使ったのではなく、特別な『何か』という意味だ」と答えた。
そして、こう付け加えた。「それが何なのかはわからないけど」
フェラーリのトリックを最初に報じたのは、ドイツのアウト・モーター・ウント・シュポルト誌だ。
それは、「メルセデスがフェラーリのバッテリーに違法ないかどうかをFIAに抗議する予定だ」というものだった。
その後、FIAはフェラーリのバッテリーに違法性はないと発表。するとカナダGP以降のパワーサーキットで、フェラーリがメルセデスを上回るパフォーンスを見せはじめた。
アウト・モーター・ウント・シュポルト誌によれば、「フェラーリは許容されている4メガジュール以上のエネルギーをバッテリーから得ている疑いがある」とし、「そのエネルギーはセンサーをすり抜ける形で供給され、約20馬力相当のパワーを得ている」と報じている。
では、合法的に4メガジュール以上のエネルギーを得ることができるのか。最初に疑われたのは、2つ目のバッテリーだ。しかし、もし通常のバッテリー(エナジーストア)以外にバッテリーを用意しても、センサーによって4メガジュールという上限をチェックされている。どうすれば、合法的に4メガジュールを超えるエネルギーをパワーアシストとして使用できるのか。
■ライバルが疑うフェラーリPUの電子制御装置の抜け道
そこで考えられているのが、電子制御装置だ。現在のF1マシンには3つの電子制御装置が搭載されている。
1つは車体の制御を行うECU(エレクトロニックコントロールユニット)、2つ目がエンジンの制御を行うECU(エンジンコントロールユニット)、そして3つ目がMGU-H(熱エネルギー回生システム)とMGU-K(運動エネルギー回生システム)によって得られたエネルギーを貯蔵するCE(コントロールエレクトロニクス)である。
車体とエンジンの制御を行うECUは、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ(MAT)製で、標準ECUとして全チームに供給されている。高圧の電力を出し入れするCEはPU(パワーユニット/エンジン)マニュファラクチャーが準備している。
あるエンジニアに聞くと、4メガジュールを測定しているのは高圧系のCEだけなので、フェラーリはCEとECUを使い分けているのではないかという。つまり、2つ目のバッテリーはエンジン側のECUによって、出し入れされているのではないか。
では、なぜそこまでわかっているのに、ほかのPUマニュファラクチャーは追随しないのか? 問題は2つ目のバッテリーにどうやってエネルギーを貯めるのかだ。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも「単純に乾電池をくっつけて、速くするというわけにはいかない」と、眉間にしわを寄せる。
したがって、2018年シーズン中の導入は難しいとしても、「それで速くなっているのであれば、みんな使うでしょう」(田辺TD)と、2019年シーズンに向けて、この分野の開発が急務となる。
あるレース関係者は言う。
「通常のパワーユニットは4メガジュールしか使えないため、最も効果的にエネルギーを使用できるようデプロイ(エネルギーの配分)を行なっているが、フェラーリはどこでも好きなときにエネルギーを使うことができている」
これが本当なら、イタリアGPはフェラーリの独壇場となる可能性が高い。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
| 1位 | ジョージ・ラッセル | 51 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 47 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 34 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 33 |
| 5位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 6位 | ランド・ノリス | 15 |
| 7位 | ピエール・ガスリー | 9 |
| 8位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 9位 | リアム・ローソン | 8 |
| 10位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 98 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 67 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 18 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 17 |
| 5位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 12 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 12 |
| 7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


