F速

  • 会員登録
  • ログイン

【トロロッソ・ホンダ/ガスリー密着コラム】危機一髪の局面が連続。幸運のヒゲはポイントもたらさず

2018年5月6日

 2018年、ホンダF1はトロロッソと組んで新しいスタートを切った。新プロジェクトの成功のカギを握る期待の新人ピエール・ガスリーのグランプリウイークエンドに密着し、ガスリーとトロロッソ・ホンダの戦いの舞台裏を伝える。


──────────────────────────────


 F1アゼルバイジャンGPのため、多くのドライバーが水曜午後にバクー入りしたが、ガスリーは火曜にはすでに現地に到着していた。バクーの大学を訪問し、教室で石油化学科の生徒たちからの質問に答えるという企画のためだ。22歳のガスリーは、同世代の若者たちと過ごした時間を大いに楽しんだという。


 木曜にはコース下見とメディア対応を行った後、午後にはピットウォークに参加したファンとの触れ合いの時間を持った。ピットレーンには4000人ものファンが詰めかけ、ガスリーはサインと記念撮影に追われた。

ファンサービスにあたるガスリー

 F1ドライバーたちを目の前にして大興奮のファンを前に、切り上げることができないガスリーは、終了時刻を20分以上過ぎても、忙しくサインをしていた。ホテルのジムでトレーニングをする予定だったため、トレーナーはじりじりし、ついにはチームの広報担当責任者が、早くトレーニングに行くよう声をかけた。しかし増える一方のファンを前にして彼は答えた。「分かってるけど、今行くわけにはいかないよ!」


 バーレーンGPに到着した時、ガスリーがヒゲを生やしていたことを覚えておいでだろうか。その週末、彼は4位を獲得した。だがヒゲを剃って臨んだ中国では、いい結果を出すことができなかった。


 それもあってか、アゼルバイジャンには再びヒゲを剃らずに登場したガスリー。しかし、結果はご存じのとおりだった……。


 土曜日の予選ではチームメイトのブレンドン・ハートレーと危うく大クラッシュになり得たアクシデントが発生。決勝ではケビン・マグヌッセンとの間に接触事故が起きた。


 アクシデントのビデオを見ると、マグヌッセンは時速300km出ている状態でガスリーに接触しており、一歩間違えば極めて大きなアクシデントに発展していたことが分かる。ガスリーはあの状況に非常に冷静に対応したといえるだろう。

ガスリーとマグヌッセン

 しかし決勝直後、メディアのインタビューに応えたガスリーは激怒していた。マグヌッセンを「僕がこれまで一緒にレースをしてきたなかで最も危険なドライバー」と呼び、強い怒りを示して、サーキットを後にした。


 あのアクシデントが後方争いで起きたということが、ガスリーにとってなおさら苛立たしいことだったに違いない。クレージーな展開のレースで6台がリタイアしたにもかかわらず、ガスリーとマグヌッセンは10位争いをしていたにすぎず、結局はふたりともポイント圏外に落ちてしまったのだ。



(Chris Medland)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号