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【レースの焦点】無数の罠が仕掛けられたアゼルバイジャンGP、危険な“引き金”を引いたフェルスタッペン

2018年5月2日

 無数の罠が仕掛けられたコースでは、最後まで何が起こるか分からない。ポジティブに考えると、他では期待できない最高の成績を手に入れる可能性、レース序盤に失ったチャンスを取り戻せる可能性がある。でもそれは同時に、“何か”が自分に降りかかるリスクを意味している──。

 アゼルバイジャンGPでレースが成立するため、F1ドライバーに求められるのは超人的なスキルと瞬間の判断力、空間認識能力、視界の外を“感じ取る”力。そして何より、ライバルへのリスペクトが必須だ。それはもちろん、すべてのレースで求められる要素だけれど、ここでは必要とされる“レベル”が何段も高いだけに、ドライバー間の差が浮き彫りになる。

XPB Images

 スタート直後のターン2では、セルゲイ・シロトキンが止まり切れずセルジオ・ペレスに追突。押されたペレスのマシンはキミ・ライコネンの左リヤタイヤに接触してフロントウイングを壊した。

XPB Images

 ライコネンのタイヤが無事だったのは幸い──。しかしアウト側にいてこの混乱を免れたエステバン・オコンは、続くターン3でフェラーリがイン側に入ったことに気づかずターンインして接触。そこでレースを終えた。

 ターン2手前で慎重に減速し、イン側の縁石に乗り上げながら前方の混乱を回避したフェルナンド・アロンソは、無傷でターン3に向かうところだった──が、マクラーレンの右には加速を欠いたシロトキン。

 そのウイリアムズをかわそうと、ニコ・ヒュルケンベルグがさらにアウトに並んだため、ウイリアムズは左へと追いやられてマクラーレンと接触。シロトキンはここでリタイアし、アロンソは右前後輪のタイヤを失った状態で懸命にピットに戻った。

 さらに、後方ではマーカス・エリクソンも止まり切れずケビン・マグヌッセンに接触していた。結果、1周目のターン3までに2台がリタイア。ライコネン、アロンソ、マグヌッセン、エリクソン、ペレスが接触の影響で緊急ピットイン。シロトキンには次戦で3グリッド降格、エリクソンには10秒ペナルティが科せられた。

「スタート直後の中団グループで、アクセルを閉じるより他のマシンに突っ込んでしまうドライバーがいるのは昔から同じ。でも、僕らは僕らでもっと前からスタートできるようにならなきゃいけない。通常、前の方がもう少しクリーンだからね」

XPB Images

 というのは、フロアに大きなダメージを負ったマシンに奇跡の“生命力”を注ぎ込み、7位入賞を果たしたアロンソの言葉だ。



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