F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:前戦USGPで「もうリタイアしたいよ」と愚痴るグロージャンをチーム代表が一喝

2017年10月28日

 「国籍は一応スイスとフランスだけど、あの文句が止まらない性格は絶対にフランスですよ」と、ハースの小松礼雄チーフエンジニアがいうのは、同チームのロマン・グロージャンである。 


 すでに10年近い付き合いで、公私共に仲のいい二人だが、コース上での言いたい放題に対しては、かなり強い言葉でたしなめてきたという。それもあって最近は比較的収まってきていたのが、前戦アメリカGP終盤で久々にやらかしてしまった。


 終盤、タイヤを使い切ってずるずると順位を落として行く状況の中、「もうリタイアしたいよ〜」と泣きが入ったのだ。すると担当エンジニアを飛び越して、ギュンター・シュタイナー代表が「黙れ!」と一喝。


 しかしそんなことでメゲるグロージャンではない。
「あんたは命かけてないから、そんなことが言えるんだよ。もうタイヤが全然残ってないんだぜ」と反論。


 あまりにかわいそうだと思ったのか、担当エンジニアが「OK、リタイアしよう。ボックス、ボックス」と指示を出した。


 ところがそんなやり取りの間に、レースは最終周を迎えていた。そこでエンジニアは、「実はもう最終周なんだ。そのまま走り続けようよ」と、あやすような口調で指示を出した。


 するとグロージャンは、「そうなんだ。わかった。そんなに言うんなら、チェッカー受けることにする」と機嫌を直し、完走を果たしたのだった。


 わがままな子供と怒るだけの父親、それをとりなす母親のような、呆れるような無線交信。しかし彼らにとっては幸いなことに、マックス・フェルスタッペンの表彰台取り消しペナルティのおかげで、この件はほとんど話題に上らずに済んでいた。


 ところがレース明けにFIA公式サイトが、このやり取りをビデオで全部公開してしまったのだ。


 メキシコGPのパドックでそれについて訊かれたグロージャンは、「ギュンターとはあのあとしっかり話し合って、もう二度とあんなことは言わないということでお互いに納得した」と言う。


 しかしこのビデオには、ひどくショックを受けたという。
「その前の30周、いろんなことが起きていた。それを全部端折って、あの部分だけ強調するのはちょっとひどいよ」


 今年から特にエンターテイメント性を重視するようになったF1。グロージャンはその格好の餌食にされてしまった、ということかもしれない。

2017年F1第18戦メキシコGP フリー走行2回目でスピンを喫したロマン・グロージャン



(Kunio Shibata)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号