最新記事
- セットアップの賭けが外れたフェルスタッペン...
- タイヤ劣化も大きく、ドライ予想のセッティン...
- ヒュルケンベルグの初表彰台を実現した好判断...
- 【ポイントランキング】2025年F1第12戦イギリ...
- ノリスが母国初優勝。37歳ヒュルケンベルグ、...
- 【順位正式】2025年F1第12戦イギリスGP 決勝
- 「新アップグレードは正しい方向への小さな一...
- 「しっかりまとめられたと思う」「今週末は間...
- F1 Topic:フェルスタッペンのポール獲得を実...
- アタック直前のデプロイ切れに足を引っ張られ...
- 初日苦戦のフェルスタッペン、低ダウンフォー...
- 角田裕毅、パワーロスに見舞われ予選Q2敗退「...
小松礼雄コラム第14回:日本GPはポテンシャルどおりの結果。COTAには大幅アップデート投入予定
2017年10月20日
ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの第14回目をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
■明暗分かれた2連戦。日本GPでは出すべき結果を出せた
マレーシア、日本GPの2連戦は明暗分かれる結果となりました。まず、マレーシアGPで苦戦した原因は、明らかにタイヤでした。FP2でソフトタイヤを履いて走行している時はマシンのバランスは良く、タイヤも機能していて、フォース・インディアの後ろにつけるくらいのパフォーマンスを発揮していました。
しかし、スーパーソフトを履いたらマシンのバランスがかなり崩れてしまい、タイム的にも1周をまとめきれずに17位(ロマン・グロージャン)と18位(ケビン・マグヌッセン)。金曜の夜にスーパーソフトの使い方を再検討したのですが、結果的には上手く行きませんでした。
気温が高くなったFP3では金曜に比べて良くなったところもあるもののクルマ全体としてのパフォーマンスが良くありませんでした。そこから予選に向けて修正をかけたんですけど、追いつかず2台ともQ1で敗退という結果になってしまいました。
土曜日の夜にいろいろ調べて苦戦した原因はだいたいは判ったのですが、レースに向けてマシンを変えられるところはルール上限られています。とはいえ範囲内でできることをすべてやった結果、FP2のソフトタイヤでの状況までは戻せなかったものの、土曜日よりは確実に良くなり、ケビンがまずまずの走りを見せてくれました。
ただし、レース途中でタイヤのマネージメントがうまくいかず、中盤にルノーの2台と(フェルナンド)アロンソに抜かれてポジションを落とす結果になりましたが、仮にケビンがうまくタイヤを管理できていたとしても、セパンでは10位が精一杯だったと思います。
続く日本GPではセパンの反省を受けて、FP1から安定したパフォーマンスを発揮することが目標でしたが、ソフトで走り出してみるとマレーシアGPのFP2と同じ好感触を持つことができました。
鍵だったスーパーソフトでもちゃんと性能を発揮できたので、順調な滑り出しを切ることができました。FP2はご存知の通り、雨量が多かったのでウチは走りませんでした。土曜のFP3では赤旗中断が2回あり、あまりまともに走れずラップはまとめられませんでしたが、マシンの感触からQ3にいくチャンスもあるだろうと考えていました。
しかし、ロマンがQ1のセッション終盤にクラッシュして赤旗終了。ケビンはQ2へ進みましたが、Q1の2回目のアタック時にマシンのパーツが壊れていました。そのせいでリヤのダウンフォースが抜け、空力のバランスが狂ってしまい、マシンの感触がひどかったんです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
■明暗分かれた2連戦。日本GPでは出すべき結果を出せた
マレーシア、日本GPの2連戦は明暗分かれる結果となりました。まず、マレーシアGPで苦戦した原因は、明らかにタイヤでした。FP2でソフトタイヤを履いて走行している時はマシンのバランスは良く、タイヤも機能していて、フォース・インディアの後ろにつけるくらいのパフォーマンスを発揮していました。
しかし、スーパーソフトを履いたらマシンのバランスがかなり崩れてしまい、タイム的にも1周をまとめきれずに17位(ロマン・グロージャン)と18位(ケビン・マグヌッセン)。金曜の夜にスーパーソフトの使い方を再検討したのですが、結果的には上手く行きませんでした。
気温が高くなったFP3では金曜に比べて良くなったところもあるもののクルマ全体としてのパフォーマンスが良くありませんでした。そこから予選に向けて修正をかけたんですけど、追いつかず2台ともQ1で敗退という結果になってしまいました。
土曜日の夜にいろいろ調べて苦戦した原因はだいたいは判ったのですが、レースに向けてマシンを変えられるところはルール上限られています。とはいえ範囲内でできることをすべてやった結果、FP2のソフトタイヤでの状況までは戻せなかったものの、土曜日よりは確実に良くなり、ケビンがまずまずの走りを見せてくれました。
ただし、レース途中でタイヤのマネージメントがうまくいかず、中盤にルノーの2台と(フェルナンド)アロンソに抜かれてポジションを落とす結果になりましたが、仮にケビンがうまくタイヤを管理できていたとしても、セパンでは10位が精一杯だったと思います。
続く日本GPではセパンの反省を受けて、FP1から安定したパフォーマンスを発揮することが目標でしたが、ソフトで走り出してみるとマレーシアGPのFP2と同じ好感触を持つことができました。
鍵だったスーパーソフトでもちゃんと性能を発揮できたので、順調な滑り出しを切ることができました。FP2はご存知の通り、雨量が多かったのでウチは走りませんでした。土曜のFP3では赤旗中断が2回あり、あまりまともに走れずラップはまとめられませんでしたが、マシンの感触からQ3にいくチャンスもあるだろうと考えていました。
しかし、ロマンがQ1のセッション終盤にクラッシュして赤旗終了。ケビンはQ2へ進みましたが、Q1の2回目のアタック時にマシンのパーツが壊れていました。そのせいでリヤのダウンフォースが抜け、空力のバランスが狂ってしまい、マシンの感触がひどかったんです。
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/5(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


※イギリスGP終了時点
1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

※イギリスGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

