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マクラーレン・ホンダ密着:バンドーンは自己ベスト7位。アロンソは無念のもらい事故

2017年9月18日

 10回目のシンガポールGPは、スタート直前になってにわか雨に見舞われ、10年目で初めてのウエットレース。さらにウエットコンディション時のスタートに関するレギュレーションが変更された後、初めてのウエット・スタンディングスタートという状況で開始された。

「スタートが良すぎた」とレースエンジニアのマーク・テンプルが言うほど、フェルナンド・アロンソはスタートダッシュを決め、1コーナーには4番手で進入。しかし、その直後、イン側で発生していた多重クラッシュのあおりを受け、クラッシュ。

XPB Images

 なんとか、走行を続行できたが、マシンの左後方に損傷を受けてしまう。クラッシュでテレメトリーのデータを失ったアロンソは、直後にパワーを失っていることを無線で伝えると、テンプルはリタイアを決断。8周目にピットインしてレースを終えた。

「スタート後、数周のセーフティーカー走行がメインストレートではなく、ピットレーンを通過していたため、われわれはピットレーンではできるだけゆっくり走るようフェルナンドに指示を出し、肉眼でダメージの状況を把握しました。その後、レースが再開されると、フェルナンドから『排気回生できない』という無線が飛んできたので、これはパワーユニットがなんらかのダメージを受けていると判断して、リタイアすることにしました」

 ピットに戻ってきたアロンソのマシンを確認すると、エキゾーストパイプが割れていた。排気が漏れてMGU-Hが機能しなくなっていたのだ。

 アロンソの後方からスタートしたカルロス・サインツJr.が4位でフィニッシュしていたことを考えると、「4位は十分狙えた」(長谷川ホンダF1総責任者)だけに、残念な結果となった。

 一方、ストフェル・バンドーンはスタート直後の混乱をうまくかわして1周目から7番手を走行。だが、2回目のピットストップ時にフロントジャッキがうまく上がらず、左フロントタイヤの交換に手間取り、パーマーの後ろに回ってしまう。それでもバンドーンは被害を最小限にとどめて、自己ベストとなる7位でフィニッシュした。

 ただし、もしアロンソが4位でフィニッシュし、バンドーンにピットストップミスが起きずに6位でレースを終えていたことも十分に考えられただけに、レース後の長谷川総責任者の失望感は大きかった。

 4位と6位なら、合計20点。コンストラクターズ選手権で1つ上のハースとはレース前の段階で24点差だったから、一気に差を縮めることができたからだ。

「いまコンストラクターズ選手権9位ですが、8位から上が非常に接近しているので、8位に追いつけば、さらに上が狙えます。まだあきらめていません」

 マクラーレンとの提携は今年限りとなったが、ホンダはマクラーレンとともに1つでも上を目指す気持ちに変わりはない。

(Masahiro Owari)


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