F速

  • 会員登録
  • ログイン

【津川哲夫の私的F1メカ】新規定のワイドフロアか。最新トレンド満載のレッドブル床下エアロ

2017年7月26日

 前戦のシルバーストーンは中高速コーナーが多く、タイムには重要な役割をするサーキット。そのため、きっちりとしたダウンフォースが要求され、エアロセッティングのバランスが何よりキーポイントになる。


特に高速コーナーとストレートが重要なサーキットなので、ウイングに頼らずフロアでいかに多くのダウンフォースを獲得するかが、マシンの挙動とタイムの安定につながる。そのため、今回のイギリスGPにはじつに多くのチームが新型フロアを投入することになった。この写真はレッドブルRB13のフロアだ。


 レッドブルのマシンは前傾姿勢、つまり大きなレーキ角を使ったフロアエアロが特徴だ。サイドポッドの床、つまりステップフロアの部分を見ると、FIAクラッシャブルストラクチャーをカバーしている厚いリーディングエッジの前端が大きく持ち上がっていて、前方からの空気流をフロア面よりもかなり高い位置から床下へ引き込もうとする意図が見える。


 さらに、サイドポッドの床下部分にはサイドに向けて3段スリットが切られ、バージボードからポッド側面下の高速流を床下に引き込む処理が施されている。


そしてサイドポッドの後端、リヤタイヤ前方には10段程のスリットが前後に並んで床下に向けて切られており、タイヤに当たる空気流をフロア上面流を床下へ引き込む流れが見て取れる。

イギリスGPで明らかになったレッドブルRB13のフロア。複雑な形状に刻まれた多数のスリットが興味深い

 RB13のフロア後端のディフューザーの跳ね上げ角度は大きく、上面はレギュレーション一杯の高さで天井板を作り、レーキ角でさらに大きな角度を造り出す。


さらにディフューザー側面の後端はリヤタイヤ後方に向けて曲面を付けたマルチスリットが設けられ、タイヤ後部の低圧域を利用して床下空気流を引き込むような作りになっている。


 ディフューザー付近のエアフローの流速向上とドラッグの低減が計られるだけでなく、ディフューザー後端にはダブルフラップを装着して後端渦流の拡散域をコントロールし、マシン後部の下部エリアの総合的なダウンフォースの獲得とドラッグの低減が狙われている。新規定導入でワイドフロアとなった今シーズン、まだまだ変化がありそうだ。



(Tetsuo Tsugawa)


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号