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マクラーレン・ホンダ密着:デプロイのセットアップも煮詰められた充実の初日

2017年7月15日

 国際映像を管理しているFOMのテレビ映像で、無線が流れることが多いフェルナンド・アロンソだが、イギリスGP初日は、アロンソの声がほとんど流れなかった。

 この日、マクラーレン・ホンダはフリー走行開始直後に、アロンソのラジエターの水圧が少し高くなるという症状に見舞われた以外、大きな問題は起きなかった。その問題も、ピットインさせて、メカニックが水圧を調整して、すぐに症状は改善。すぐに予定していた走行プログラムを再開した。

 マシンのセットアップも順調だった。初日、アロンソは56周を走行して、午前中8番手、午後も9番手と、いずれもトップ10のタイムをマークしてフリー走行を終えた。

 ただし、この日、アロンソは無線でエンジニアと頻繁に交信していた。
「今日の結果にはとても満足している」と語っているように、セッティングには問題はなかった。アロンソが無線でピットと交信していたのは、デプロイだった。ただし、パワーユニット側もこの日はトラブルは起きていない。いったい、何をアロンソはしゃべっていたのだろうか。

「ここは(デプロイが)いるとか、ここはいらないというフィードバックをもらっていました」と、長谷川祐介ホンダF1総責任者は語る。

 シルバーストン・サーキットはストレートが長いだけでなく、高速コーナーが多い。今年から車体が新しくなり、コーナーリングスピードが上がっているため、昨年よりもコーナーでよりアクセルを踏めるようになった。

 つまり、全開率が上がったことも、デプロイをどこでどのように使うのかという説定を難しくしている要因となっている。





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