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小松礼雄コラム第8回:68周のロングランでグロージャン10位。ドライバーへの期待とハースの成長戦略
2017年6月23日
ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの第8回目をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
3戦連続ポイント獲得も、アクシデント&ペナルティで厳しい週末に
ロマン(グロージャン)が10位フィニッシュを果たし、チームとして3戦連続でポイントを獲得したカナダGPですが、アクシデントやペナルティも重なり、我々にとっては厳しい戦いでした。
金曜日に走り出してからすぐにマシンのベースの速さからして、予選でトップ10に入るのはおそらく難しいだろう……ということは判っていました。ハースのマシンが持っているダウンフォースやドラッグのレベルを考えると、モントリオールはあまり力を発揮できるコース特性ではないので、苦労するだろうなとは思っていましたが、実際にそうなってしまいました。
また予選では2台とも本来の速さを発揮できず、14、18位止まり。特にQ1の1回目のアタックはふたりとも遅く、ロマンも「マシンの感覚が違う」と訴えていました。次戦に向けて、その原因を解明しているところです。
決勝では順調なスタートを切ったロマンですが、ターン2で(カルロス)サインツJr.に幅寄せされ、片輪を芝生に落としながらも何とかポジションをキープしますが、そのすぐ後に2度目の幅寄せをされて接触。フロントウイングを壊され、緊急ピットインを余儀なくされました。
このタイミングでスーパーソフトタイヤに交換してコース復帰しましたが、最後尾近くからポイントを獲るためには、このまま最後まで走り切るしかありません。もし、最後までタイヤが保たなければそれまで……というレース展開になりました。
さらにブレーキの温度も高くなっていたので、ブレーキとタイヤをマネージメントしながらの走行になりましたが、ロマンは68周タイヤを保たせて走り切り、しかもフェルナンド(アロンソ)が終盤にパワーユニットのトラブルでリタイアしたため、10位まで挽回することができました。
途中、ロマンから無線で何回か「これが本当にベストな戦略なのか?」と聞かれましたけど、「これがベストだ」と言い続けました。最終的に10位でチェッカーを受けると、「ハッピー。良い戦略だった」と言っていましたけどね(笑)。
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3戦連続ポイント獲得も、アクシデント&ペナルティで厳しい週末に
ロマン(グロージャン)が10位フィニッシュを果たし、チームとして3戦連続でポイントを獲得したカナダGPですが、アクシデントやペナルティも重なり、我々にとっては厳しい戦いでした。
金曜日に走り出してからすぐにマシンのベースの速さからして、予選でトップ10に入るのはおそらく難しいだろう……ということは判っていました。ハースのマシンが持っているダウンフォースやドラッグのレベルを考えると、モントリオールはあまり力を発揮できるコース特性ではないので、苦労するだろうなとは思っていましたが、実際にそうなってしまいました。
また予選では2台とも本来の速さを発揮できず、14、18位止まり。特にQ1の1回目のアタックはふたりとも遅く、ロマンも「マシンの感覚が違う」と訴えていました。次戦に向けて、その原因を解明しているところです。
決勝では順調なスタートを切ったロマンですが、ターン2で(カルロス)サインツJr.に幅寄せされ、片輪を芝生に落としながらも何とかポジションをキープしますが、そのすぐ後に2度目の幅寄せをされて接触。フロントウイングを壊され、緊急ピットインを余儀なくされました。
このタイミングでスーパーソフトタイヤに交換してコース復帰しましたが、最後尾近くからポイントを獲るためには、このまま最後まで走り切るしかありません。もし、最後までタイヤが保たなければそれまで……というレース展開になりました。
さらにブレーキの温度も高くなっていたので、ブレーキとタイヤをマネージメントしながらの走行になりましたが、ロマンは68周タイヤを保たせて走り切り、しかもフェルナンド(アロンソ)が終盤にパワーユニットのトラブルでリタイアしたため、10位まで挽回することができました。
途中、ロマンから無線で何回か「これが本当にベストな戦略なのか?」と聞かれましたけど、「これがベストだ」と言い続けました。最終的に10位でチェッカーを受けると、「ハッピー。良い戦略だった」と言っていましたけどね(笑)。
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
※シンガポールGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
※シンガポールGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
2024年F1カレンダー
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |