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メルセデスF1は、今後も苦戦を強いられるのか。鍵は「タイヤの使い方」にあり

2017年6月1日

 メルセデスF1チームはモナコGPでの問題を乗り越えないかぎり、今後のカナダGPやアゼルバイジャンGPでもさらなる困難に直面すると思われる。


 モナコGPの週末、メルセデスはピレリのウルトラソフトタイヤにうまく合わせることができずに苦戦し、ルイス・ハミルトンはQ3進出を果たせなかった。


 チームメイトのバルテリ・ボッタスは予選を3番手で終えたものの、決勝レースではフェラーリのふたりとレッドブルのダニエル・リカルドに破れている。一方のハミルトンは、7位まで順位を挽回することができた。


 結果として、ハミルトンはモナコGPを制したセバスチャン・ベッテルに、ドライバーズ選手権で25ポイントもの差をつけられてしまった。3度のチャンピオンを経験しているハミルトンだが、今後の戦いでさらに差をつけられる可能性がある。


 メルセデスの問題の中核は、タイヤを正しく機能させられていないという部分にある。今シーズンのロシアGPやモナコGPにおけるウルトラソフトでのパフォーマンスが、最もわかりやすい例だ。ボッタスはこの問題について、次のように述べている。


「特に超低速コーナーで、マシンのバランスをうまく取るのに苦戦している。リヤを安定させるのに苦労しているんだ。リヤが安定していれば、マシンは少しだけアンダーステア気味になり、フロントタイヤの温度をより上げることができる」


「コーナリングでスピードを維持できれば、温度とエネルギーを多く得られる。フェラーリのマシンは両方のアクスルが常に機能しているようだけど、僕たちの場合はうまく機能していない。常にというわけではないけれど」


 メルセデスは、過去数シーズンに持ち合わせていたパフォーマンスでの利点をもはや享受しておらず、問題は深刻化している。パワーを必要としないコースでもアドバンテージを得られるフェラーリの『SF70H』は、幅広い範囲で強さを発揮できることを証明しており、いまでは常に脅威となっている。


 次戦の開催地であるモントリオールやバクーでは同様のトラブルに見舞われる可能性があるため、メルセデスがモナコGPで直面した問題を解決するための時間は、あまり長くはない。ピレリのF1レーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは、以下のように説明する。


「ソチやモンテカルロのようなコースは多くのトラクションが必要となる。リヤを守らなければならないが、フロントを犠牲にしすぎるわけにもいかない。リヤから滑るのはオーバーヒートの原因になるが、スムーズなアスファルト路面だと、異なるタイプのオーバーヒートになってしまう」


「しかしフロントタイヤにも、ある程度のエネルギーを与える必要がある。でなければグリップを最大化することができない。このような現象は、モントリオールのような他のコースでも起きるだろう」


 モントリオールとバクーは、ダウンフォースをあまり多く必要としないコースだが、これによって各チームはタイヤにエネルギーを伝えることがさらに難しくなる。フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは、次のように述べた。


「ダウンフォースが減った場合に、タイヤがどうなるのかに注目する必要がある。これは実際にはまだ、体験したことがない。以前からモントリオールはとても骨の折れるコースだったし、バクーも手ごわいコースだと思う」


「非常に滑らかなアスファルトの路面で、ごく少ないエネルギーで走ることができ、とても長いストレートがある。誰にとっても大きな挑戦となるコースだ」


 ハミルトンはこれまで、カナダGPでは2015年と2016年を含む計5回の優勝を飾っているが、その回数を増やすには、メルセデスは「猛烈に」仕事をする必要があると認識している。


「ウルトラソフトタイヤでの問題が解決できれば、すぐに攻めやすいポジションで戦えるようになるだろう」とハミルトンは話している。



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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