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パーマー、F1ロシアGPのクラッシュでグロージャンを非難。「頭を使ってほしい」

2017年5月2日

 ロシアGPのオープニングラップでは、ルノーのジョリオン・パーマーとハースのロマン・グロージャンがクラッシュし、ふたりはともにリタイアとなった。これについてパーマーは、グロージャンに対して「頭を使って」事故を避けてほしかったと語った。


 レーススタート直後、グロージャンはターン2イン側の縁石に乗り上げた後、パーマーのマシン右後方に接触。これによってパーマーはスピンしてグロージャンに衝突し、グロージャンはバリアに追い込まれた。


 スチュワードはレース後の審議の結果、どちらのドライバーに対しても処罰を下さなかったが、パーマーはグロージャンに非があると話す。


「まったくスペースがなかったんだ。外側にもマシンがいたから、彼にスペースを空けられなかった。そうしていたら僕はザウバーのマシンに接触していただろう」


「彼は明らかにあそこの縁石でジャンプし、僕のサイドに向かってきた。僕は彼が強引すぎたと思う。あそこはとてもタイトなコーナーで、イン側には避けられる場所がない。過去数年で多くのアクシデントが起きている」


「イン側から右に来ると、いつもエイペックスで集団にふさがれてしまう。それが今回起こったことなんだ。コーナーを回りながら彼が頭を使ってくれるのを祈るしかなかったけど、ぎりぎりまで追い込んでくるだけだった」


 一方、グロージャンは断固としてパーマーが彼に向かってねじ込んできたと主張する。


「言うことはあまりないよ」。とても良いスタートを決め、ターン1まで素晴らしい走りをして、ブレーキングしながらジョリオンを抜いた。僕はイン側にいて、彼が曲がってきて僕たちは接触し、彼は自分のマシンをスピンさせた」


「彼は戻ってきて僕にもう一度ヒットした。それで僕はウォールへと飛ばされた。それだけのことだよ」

レース後に残ったフラストレーション

 最初の周回で起こったクラッシュは、両ドライバーにとってそもそも困難だった週末の、最後の仕上げとなってしまった。


 パーマーの問題はFP2でのエキゾーストのトラブルから始まった。このトラブルによってマシンが焼けたため、夜どおしのシャシー交換作業が必要となった。FP3のスタートでは不可解なエンジンパワーのロスに見舞われ、ルノーは予選に向けてパワーユニットの交換を余儀なくされたが、パーマーはそれも予選Q1でクラッシュさせている。


 全体的に走行時間が不足していたパーマーは「これまで、毎週末がこんな感じだったと思う。家に戻ってリセットし、バルセロナではもっと強くなって復活するよ」と語った。


 グロージャンもまた、フリー走行の間は苦戦を強いられた。走行ペースはチームメイトのケビン・マグヌッセンを下回り、良いマシンバランスを探り出すこともできなかった。さらにはQ1で発生したパーマーのクラッシュの影響を受け、タイムの更新も不可能だった。このためグリッド後方からのスタートを余儀なくされ、埋め合わせのチャンスを失ったことに不満を漏らす。


「大きく期待を膨らませてレースに臨んだんだ。チームと自分自身が成長するため、予選で何が起きて、何がもっとうまくできたのかを理解しようとしていた。レースに向けては、本当に前向な気持ちでいたんだよ」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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