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来季の収益確保を目指すシルバーストン、観客席増設など集客策を検討

2016年8月2日

 シルバーストン・サーキットが、F1開催費用の高騰に対応すべく、さらに2万5000人分の観客席の増設を計画している。
 昨年のイギリスGPは10年ぶりに黒字となり、120万ポンドの利益を出したが、同サーキットのマネージングディレクター、パトリック・アレンは、2016年も2年連続で「黒字になるはず」との自信を示している。今年の決勝日の観客数は2015年より1000人ほど少ないだけの13万9000人を記録し、3日間通算での入場者数は35万人だった。


 アレンが計画しているのは、さらに観客席数を増やし、同時にグランドスタンドをコースに近づけることだという。
「予算の問題もあるが、観客にコース上でのアクションをもっと間近に見てもらいたい。その可能性について、FIAやチャーリー・ホワイティングと話し合いをしているところだ。たとえば、べケッツやナショナルコースのピットストレートあたりは、少しコースから遠すぎるので、これらをもっと近づけたいと考えている」


「これが実現すれば、ファンだけでなくドライバーにとっても、よりエキサイティングになるだろう。ドライバーはただ遠くのほうに観客が見えるのではなく、1周を通じてずっとアリーナの中を走っているように感じるはずだ」


「グランドスタンドの数を増やすことも考えているが、これには相当な予算が必要だ。ひとまず、既存のスタンドの改修から始めたい。スタンドをコースに近づければ、それに伴って座席数を増やすこともできるだろう。現在のスタンドは合計で約6万5000席だ。私はこれを9万席に増やしたいと考えている」


「おそらく、3年がかりで段階的に進めることになる。だが、もしそれなりの額の投資をしてくれる人がいれば、もう少し早く完成させられるかもしれない」


 また、コアなF1ファン以外の観客も呼び込むことを狙って、アレンはストウのインフィールドに計画している新しいアリーナエリアで、大規模なコンサートを開くことも考えている。
「ローリングストーンズやU2のような大物だ。まあ、この2つは私自身が見たいコンサートだが、コールドプレイとかポール・ウェラーでもいい。とにかく、F1を知らないファンも呼べるような、本当のビッグネームだ。もちろん、このクラスのアーティストはギャラも高いから、より多くのチケットを売れるようにするためにも観客席数を増やしたい」


 アレンには、イギリスGPとウインブルドン、FAカップ決勝、全英オープンゴルフなどと組み合わせた“スポーツシーズンチケット”を売り出すというアイデアもあるようだ。彼は「グランプリを観戦に訪れる人々の多くは、機会があればウインブルドンや全英オープンゴルフも見たいと思っているのではないだろうか」と延べ、今後イギリスのメジャースポーツイベントの主催者との話し合いを望んでいるという。


 これに加えて、シルバーストンは他のF1開催地とのコラボレーションにも取り組んでいる。ここ数週間だけでも、アレンはヤス・マリーナのCEOアル・タレク・アル・アメリ、バーレーン・インターナショナル・サーキットのCEOシャイフ・サルマン・ビン・イサ・アル・カリファ、シンガポールGPの副会長コリン・シン、メキシコGPのマーケティングディレクター、ロドリゴ・サンチェスと会談した。


「F1開催費用の高騰に苦慮しているという点では、彼らも私たちと同じ境遇にある。各サーキットで利益を出していくにはどうすればよいかが、私たちの共通の関心事だ」と、アレンは語っている。



(Translation:Kenji Mizugaki)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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