F速

  • 会員登録
  • ログイン

メカUPDATE:車体側も改良を続けるマクラーレン、フロントウイングの変化

2016年7月29日

 フェルナンド・アロンソがF1ハンガリーGPでトップ3チームに続く7位入賞を果たしたマクラーレン・ホンダ。「ガードレールがないモナコ」と言われるハンガロリンクだが、エンジニアによれば「モナコはリヤのトラクションが重要なのに対して、ハンガロリンクはフロントの回頭性が重要なサーキット」だという。


マクラーレンのフロントウイング


 マクラーレンは、そこに向けて新しいフロントウイングを投入していた。しかも1種類ではなく、2種類。ひとつはイギリスGPで使用したもの(上写真)とほぼ同じで、アッパーフラップ一番上のフラップ内側に切れ込みが追加された(下写真:黄色の矢印)。この切れ込みはスペインGPで採用されてから、しばらく使用されず、内側の切れ込みは上から2枚目のみとなっていた。ただしバルセロナで使用されたものに比べると切れ込みの長さが深くなっており、改良してきたことがわかる。


マクラーレンのフロントウイング比較


 もう1種類の新バージョンを使用したアロンソのフロントウイングは、わずかではあるが、切れ込みの長さが違う(下写真:赤色の矢印)。さらにメインフラップ下面の翼端板に近い場所にある、くぼみの形状が一新された。これまでは湾曲した面と翼端板側の水平の面は直角に近い形で接していた。しかし、アロンソの新フロントウイングはS字を描くようにスムーズな曲線を描いて水平面と交わっている(下写真:水色の矢印)。


 このフロントウイングがアロンソにしか装着されなかったのは「製造がギリギリだったため」(チーム関係者)だというから、今後ダウンフォースが必要なサーキットでは2台とも新バージョンのアロンソ型を採用するものと考えられる。


 マクラーレンはイギリスGPでフロアを新しくしていたが、ハンガリーGPでは、さらに新しいフロアを投入。アップデートの投入頻度はメルセデスにも負けないほど精力的に改良を進めている。ダウンフォースが必要なハンガロリンクで、アロンソが週末を通じて7位につけることができたのは、こうした車体側の努力が結実した結果だったと言えるだろう。



(Text : Masahiro Owari)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号