GP topic:アリソン離脱で、現実味を帯びる「ベッテルのフェラーリ離脱説」
2016年7月27日
7月27日、フェラーリがテクニカルディレクターのジェームス・アリソンの離脱を発表した。アリソンは2013年にフェラーリに復帰し、マウリツィオ・アリバベーネが代表となった昨年からフェラーリの技術部門を牽引。技術面でトップとなって初年度の昨年はF1マレーシアGPで2年ぶりの優勝を飾り、シーズン3勝を挙げて、チームをコンストラクターズ選手権2位へと押し上げる手腕を披露した。
しかし、今年の3月オーストラリアGP直後に、アリソンの妻が急死すると状況が一変した。妻子は母国イギリスで生活しており、アリソンはイタリアのマラネロに単身赴任していたが、妻を亡くしたアリソンは母親がいなくなった子供たちのために、チームの了解を得てイギリスの自宅に戻った。だが今季フェラーリは、いまだ未勝利で、いつまでも休んでいるわけにはいかなかった。さらにレギュレーションが大幅に変わる来季へ向けた開発も行わなければならない。
その後、アリソンには古巣のルノーが復帰を働きかけていると噂された。その噂に対して、アリバベーネ代表は「アリソンの離脱はない」と明言していたのだが──。
気になるのは、発表のタイミングだ。通常この手の発表はシーズン終了後に行われる。しかもフェラーリは昨年アリソンと2年契約を延長し、2018年末までフェラーリに残ると発表したばかり。明らかに想定外の事態である。アリソンの後任が、パワーユニット・ディレクターを務めていたチーフテクニカルオフィサーのマッティア・ビノットということが、よく物語っている。ビノットは1995年にエンジンテストの技術者としてフェラーリの一員となった人物だ。
いずれにしても、技術部門トップの突然の離脱は、短期的にも長期的にもフェラーリにとってマイナスとなることは間違いない。F1引退は規定路線とも言われていたキミ・ライコネンの残留発表に続き、突然のアリソン離脱発表。その背景には、「セルジオ・マルキオンネ社長の短気すぎる性格が影響しているのではないか」と、あるイタリア人ジャーナリストは囁く。
ハンガリーGP後に「レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表がベッテルのフェラーリ離脱の可能性を示唆している」という件を問われたアリバベーネ代表は、「キミが残留すると発表したら、今度はベッテルが離脱するという話になる。セブがフェラーリの雰囲気を好まないなどと決して言ったことがない。頼むから穏やかに仕事をさせてくれ」と、否定した。しかし、アリバベーネがアリソン離脱を否定したのは6月上旬。その言葉は2カ月も守られなかった。
部外者のホーナーによる示唆と代表のアリバベーネによる否定。アリソンの離脱によって、両者の言葉の重みは変わりつつある。
(Text : Masahiro Owari)
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| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
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