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「好調だったアロンソ、3つの要因が入賞を遠ざける」:英誌全ドライバー評イギリスGP編

2016年7月16日

 英AUTOSPORTが2016年第10戦イギリスGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回は最高点10点がふたりに与えられた。


 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

■本領発揮のハミルトンとキャリアベストのフェルスタッペン

 10点と評価されたのは、メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。

2016年F1第10戦イギリスGP 決勝ポールトゥウィンを飾ったルイス・ハミルトン
2016年F1第10戦イギリスGP 決勝ポールトゥウィンを飾ったルイス・ハミルトン

 
 ハミルトンは母国グランプリでポール・トゥ・ウインを成し遂げた。


「ハミルトンが本領を発揮したレースだった。予選ではQ3の最初のラップをトラックリミットの違反で取り消され、本人いわく『苦労して』ポールを手に入れた。次のアタックでQ2ベストからわずか0.044秒遅れのラップタイムで、ニコ・ロズベルグに勝ってみせた」と寸評には記されている。


「序盤に出動したセーフティカーが戻ると、あっという間に後方を引き離し、その後はそのギャップをうまくコントロールして走った。アビーで少しコースを外れる場面もあったが、何の影響もなく、圧倒的な強さだった」

2016年F1第10戦イギリスGP表彰台
2016年F1第10戦イギリスGP表彰台


 フェルスタッペンは3番グリッドから3位でフィニッシュ、ロズベルグのタイムペナルティにより2位に繰り上がった。


「予選でダニエル・リカルドに勝つために努力していると言っていたが、今回チームメイトに勝ってみせた。すべてのセクターでリカルドを上回り、コンマ3秒の差をつけたのは見事だった」


「決勝の走りも素晴らしかった。最初のピットストップのタイミングもよく、湿った路面のコンディションの時にロズベルグをオーバーテイク、ドライでも卓越したテクニックで彼を長い間押さえつけて走った。彼のF1キャリアの中でベストレースといっても過言ではないだろう」

■マクラーレン・ホンダ:Q3進出のアロンソをバトンが決勝で凌ぐ

 マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは9番グリッドからスタート、3回ストップで13位に終わった。アロンソは7点と評価されている。


「アロンソは今週末非常に好調であると、レーシングディレクターのエリック・ブーリエが言っていたとおり、Q3でトラックリミットを超えてタイムを取り消されなければ(7位の)バルテリ・ボッタスのすぐ後ろの位置に来ていたはずだった」


「ウエットコンディションで競争力を発揮したアロンソだが、ピットストップで順位を落とした。それでも入賞を目指して粘り強く戦い続けたものの、アビーで大きなコースオフを喫し、チームメイトの後ろの位置でフィニッシュする結果になった」

2016年第10戦イギリスGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
2016年第10戦イギリスGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)


 バトンは17番グリッドから12位でフィニッシュした。評価は6点となっている。


「ここではバトンはアロンソのレベルには届かなかった。その上、予選でリヤウイングのエンドプレートが外れるというトラブルが起き、Q1で敗退した」


「決勝ではいつもどおり堅実で安定性のある走りを披露。インターミディエイト装着時にはボッタスに引っ掛かり、スリックに交換しボッタスが後退した後は、アロンソに匹敵するペースで走った」

■予選、決勝ともにまとめられなかったベッテルが最低点

 今回の最低点4点が与えられたのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとマノーのパスカル・ウェーレインだった。

2016年第10戦イギリスGP セバスチャン・ベッテルとフェリペ・マッサ
2016年第10戦イギリスGP セバスチャン・ベッテルとフェリペ・マッサ


 ベッテルはギヤボックス交換による降格で11番グリッドからスタート、9位を獲得した。
「Q3をうまく戦うことができず、ウイリアムズに辛勝するにとどまった」
「決勝でもスピンをし、マッサをコース外に押し出したことでペナルティを受け、強さがなかった。フェラーリがトロロッソ1台、フォース・インディア2台の後ろでフィニッシュするべきではない」

 ウェーレインは20番グリッドからスタートしリタイアを喫した。
「ピレリタイヤをうまく使うことができず、予選ではチームメイトに敗れた。インターミディエイトに交換して2周目にアビーで飛び出し、そこでレースを終えた」

■イギリスGP 全ドライバーへの評価点

 英AUTOSPORTによる2016年第10戦イギリスGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。


■メルセデス
ルイス・ハミルトン:10点
ニコ・ロズベルグ:7点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:4点
キミ・ライコネン:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:5点
バルテリ・ボッタス:5点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:6点
マックス・フェルスタッペン:10点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:7点
セルジオ・ペレス:6点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:6点
ジョリオン・パーマー:6点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:6点
カルロス・サインツJr.:7点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:予選欠場のため採点対象外
フェリペ・ナッセ:8点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:7点
ジェンソン・バトン:6点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:4点
リオ・ハリアント:6点
■ハース
ロマン・グロージャン:6点
エステバン・グティエレス:5点



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


レース

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4/20(日) 決勝 26:00〜


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6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
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