F1速報

  • 会員登録
  • ログイン



【レースの焦点】4度目のタイトルを生んだハミルトンの精神コントロール/F1メキシコGP

2017年10月31日

 ベッテルとハミルトンにはタイトル争いがかかっていると分かっていても、ふたりのポイントが離れていたことやメキシコGP後にも2戦が残っていたことも手伝って、誰も遠慮はせず“トップ2を抑えて走る”千載一遇のチャンスを簡単に手放そうとはしなかった。

 ハミルトンがベッテル以上に追い上げに苦労したのは、2台以上が接近して戦う“DRSトレイン”についてしまうケースが多かったためだ。

 59周目、ケビン・マグヌッセンとフェルナンド・アロンソの8番手争いに追いついたハミルトンは、そこから11周をアロンソとの戦いに費やした──。ペナルティを背負ってスタートしたアロンソも、貴重なポイントを逃がすわけにはいかない。

 ストレート速度不足をカバーするため、アロンソはマグヌッセンのDRS圏内で走り続けた。対するハミルトンは2台の乱気流を受けて接近することが難しく、時には検知ポイントで1秒以上離れてしまう。

 ハミルトンのチャンスは、アロンソがハースのDRS圏内から外れてしまった時に訪れた。それでも、簡単には抜けない──。ターン1でアウトに並んでも、アロンソは絶妙のラインでターン2への道を阻んでしまう。最後はターン1で並んだ2台が出口で軽く接触しながらもサイド・バイ・サイドで競い続け、ハミルトンはターン3の先のDRSを活かし、ターン4〜5でようやく前に出た。

XPB Images

「フェルナンドとのバトルはクールだったね。みんなが楽しんでくれていたらと思う。マシンは他のセクションでは素晴らしい様子だったし、彼がいいエンジンを手に入れるまで待ちたいと思ったよ。マクラーレンはいまも僕の心のなかで特別なチームだ。彼らがもっと強いエンジン、強いマシンを手に入れれば……フェルナンドはタフなドライバーだから、今日のバトルも楽しめたし、ああいうふうに戦える機会がたくさんあることを祈ってるよ」

■困難のなかでの団結と負けない意志を示したメキシコGP
 レースの脇役となっても、選手権の主役たちは最後まで戦い抜いた。そんなレースを見守るファンは「バモス・チェコ!」の声援を絶やすことなく、F1への愛着を示すと同時に、震災に見舞われた人々への声援を送り続けた。

 スタート前の黙とう、スタンドを覆った赤、白、緑のハンカチーフ。19周目、全員が立ち上がって振り上げた拳は、困難のなかでの団結と、絶対に負けない意志を表していた。

 メキシコのジャーナリストが、東日本大震災の後で「日本は本当にすごい国だね」と言っていたことを思い出した。

 目を潤ませながら、大きな笑顔で「何度も何度も自然災害に見舞われても、必ずそこから立ち上がる」と、続けた。いまは、彼がそう口にした気持ちがよく分かる──。メキシコもすごい国だ。

(Masako Imamiya)





レース

7/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/7(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
第16戦イタリアGP 9/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号