技術解説:開幕戦で明らかになった2016年型マシンの秘密に迫る
2016年3月22日
トロロッソ
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ウインターテストの2回目で数多くの空力アップデートを投入したトロロッソは、予想されたことではあるが、STR11をほぼそのままの姿でオーストラリアに送り込んだ。メルボルンで明らかになったこのクルマの興味深いディテールのひとつは、2015年仕様のフェラーリ・エンジンを搭載するために新たに設計されたギアボックスケーシングだ。
昨年のトロロッソのギアボックスは、アルミニウム製のケーシングにカーボンファイバーのベルハウジングを組み合わせたものだった。今年はケーシングをフェラーリ・エンジンのターボを囲うような形状にする必要もあって、ベルハウジングまで一体構造のカーボンファイバー製になった。写真でもわかるように、ケーシング前端の上部は、昨年のフェラーリのギアボックスと同様にターボを覆うアーチ状になっている。
フォース・インディア
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昨年半ばにBスペックカーを投入したこともあり、フォース・インディアのVJM09は2015年終盤のクルマとあまり大きく変わっていない。だが、今年の新車ではステアリングホイールが新しくなり、過去2年間採用を見送っていたカラーデジタルディスプレイを取り入れた。ホイールそのものも前面パネルが3Dプリンターで作られており、ドライバーがボタンを操作しやすい形状になっている。
マクラーレン
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フォース・インディアと同様、マクラーレンも昨年後半にかなりのペースで開発を進めたため、新車の外観は2015年の終了時点とあまり変わらなかった。そして、ステアリングホイールを新たに作り直したのも、フォース・インディアと同じだ。マクラーレンはすでにカラーディスプレイを使っていたが、昨年は本体がかなり大きく、ボタンとダイヤルの配置がフェルナンド・アロンソの好みに合わなかった。新しいステアリングホイールは小型化され、操作系のレイアウトも改善されている。
ザウバー
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ザウバーC35もテストのときとほとんど変わっていないが、彼らはこのあと新しいフロントウイングの導入を予定している。
彼らのクルマは、フェラーリ・エンジンの補機類と搭載方法がフェラーリやハースとは異なる。たとえば、ラジエターはV字形ではなく、左右ともに1枚のフラットな形状のコアがごく普通に搭載されている。エンジン後部のインタークーラーもチーム独自のデザインで、サイドタンクは他の最新スペックのフェラーリ・エンジンを積むマシンのようにリブ付きではなく、アルミ板を溶接して作ったきわめてシンプルな形状のものだ。
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 23:00〜 |
※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |