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【レースの焦点】すべての経験を糧に、ガスリーの4位入賞を生んだ“栄養素”/F1バーレーンGP

2018年4月11日

 リカルドに対しては彼がトラブルに見舞われる前にもポジションを譲ったものの、“負けない”意気込みが顕著に見えたのはVSC(バーチャルセーフティカー)が終了した直後のターン11。ケビン・マグヌッセンはVSC導入中から「ガスリーより僕の方がずっと速い」とチームに伝えていたが、大きく弧を描く左コーナーでハースのマシンがアウト側に並んだ時にもガスリーは断固として自らのラインを守った──。ライバルをコース外に押しやることが多いマグヌッセンをインに入れなかったのは正解。

 ハースの攻撃はその後も続いた。映像はルイス・ハミルトンの“3台抜き”にフォーカスしたが、その前方ではマグヌッセンがDRSを活かし、ターン1でトロロッソのインに飛び込んだ。しかしガスリーはそこで慌てることなく、コースの左端まで使ってRを大きく取り、出口重視のラインで再びマグヌッセンのまえに出た。“コース幅を最大限に活かす”バーレーンのターン1の鉄則を、百戦錬磨のドライバーのように遂行した。相手を“阻む”のではなく、自らが進むべきラインを的確に捉えることによって築いたポジションが、4位という結果の基盤になった。

 15周目にピットインした後、ステイアウトしていたマーカス・エリクソンをかわしてからは、ずっとクリーンな空気を受けて走行し、タイヤマネージメントも完璧にこなした。0.1秒以内の誤差でぴったり揃ったラップタイムが、まったくミスのないドライビングを裏付けていた。

「アンビリーバボー! グラッツィエ・ミーレ」

RedBull

 ゴール直後の叫びに極度の集中から解放された22歳の若さが表れ、ピット周りで飛び跳ねるメカニックたちの姿とシンクロし、世界中がガスリーとトロロッソ・ホンダを祝福した。

 スーパーフォーミュラで走るピエール・ガスリーに注目してきた日本のファンなら、あるいは2016年のGP2を見てきたファンなら、彼の“学び取るスピード”を知っている。いくつか失敗を重ねても、とても早いある時点ですべてを“糧”に転換し、一気に前進する能力を備えているのだ。ガスリー自身が話していたとおり、17年終盤の5レースを戦った意味は本当に大きい。たとえ困難ばかりのレースであっても、トロロッソの選手権6位を守れなかったアブダビGPがとりわけ辛くても、すべての経験が初入賞=4位の結果を生む栄養素になった。





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