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野尻智紀も絶賛する岩佐歩夢の公式セッションデビュー。角田裕毅からコンマ9秒差は「かなり評価すべきこと」
2024年4月6日
2024年は4月5〜7日にという春開催になったF1日本GP。初日午前のフリー走行1回目(FP1)では、岩佐歩夢がRBからに参加し、その走行内容についてチームを含め各関係者からも高い評価の声が上がっていた。全日本スーパーフォーミュラ選手権で岩佐と同じTEAM MUGENに所属する野尻智紀も「素晴らしかった」と絶賛していた。
野尻は4月3日に行われた新幹線の貸切イベント『日本グランプリ号 supported by 鈴鹿サーキット』にゲストで登場し、4月4日以降もサーキット内GPスクエアでのトークショーイベントに出演。岩佐が走行したフリー走行1回目では、場内実況の解説を務めた。
改めて、岩佐のフリー走行1回目をみて「本当に素晴らしいと思いました」と野尻。「おそらく、計画されていたことはすべてこなしたのではないでしょうか。角田(裕毅)選手から0.9秒(0.873秒)落ちは、かなり評価すべきことなのではないのかなと思います」と語った。
「最初の走り出しで、ハンドルを切ったときに(マシンが)どれだけのレスポンスを持っているのか、そういったものを探りながら走行していたと思います。逆に、そういったプロセスを組んでやっていけば、クルマをより理解できることを彼は分かっているので、そういったひとつひとつの積み重ねでコンマ9秒差まで詰められたことにつながっているのでしょうね」
野尻は、2023年12月にモビリティリゾートもてぎで行われたホンダレーシングサンクスデーでレッドブルRB16Bをドライブした。もちろんコースやマシンも違うほか、そこまで全開走行ではなかったという点はあるものの、現代F1マシンを短時間で乗りこなすことの“難しさ”を肌で感じたひとりでもある。
実際に、金曜のフリー走行の見方も少し変わったようで「今はホイールが18インチなので、僕が乗ったマシンとは少し違いますが、タイヤに関してはおそらく大まかな特性は一緒だと思います。そういった部分を考慮すると『こういった部分は気にして走行しているんだろう』という想像がつくようになりました」と野尻。
マシンの挙動やタイヤのパフォーマンスを引き出すだけではなく、ステアリングについているスイッチ類もすべて覚え、状況に応じて的確な操作をしなければいけない。
「かなり難しいと思います。そのなかでドライビングのことまで気を使って走ると頭がパンクすると思います。そのあたりはシミュレーターで数をこなしてきていると思いますけど、実走行はやはり違いますからね」と野尻。
さらに岩佐F1初走行の舞台は、多くのファンが見守る日本GPということも踏まえ「これだけファンの方がいると気持ちも盛り上がってしまいます。そのなかで冷静に走行できたことは素晴らしいと思います」と、岩佐の心境を推察していた。
野尻もF1マシンの操作を勉強する部分では手を焼いたようで「正直、発進の操作をするだけでも『大変だな』と思うくらいでした。いろいろと手順があり『まずこれとこれをやって、次にこれをやって……逆にこうすると(クルマが)壊れるからね』と言われていたので(苦笑)。そんな自分の経験を踏まえると、凄いと思います」と、昨年12月のことも思い出しながら語ってくれた。
■ファン目線で春開催のF1日本GPを楽しむ野尻「いろいろなことが想像できて楽しい」
また野尻は、F1日本GP史上初めての春開催について「やっぱり新鮮ではありますね」と話す。
「印象が今までとまるで違っていて、昨年までは『誰がチャンピオンになるのか?』という部分が主な見どころだったと思います。だけど、春のタイミングでは勢力図が決まり切っておらず、誰もが分からないなかでレースをやる……。今までにない楽しみやワクワク感があります」
「『今週は誰が上位にいくのか?』『レッドブルかもしれないけど、もしかしたら違うかも!』と、ファン目線ではいろいろなことが想像できて、楽しいと思います」
さらに金曜日は午後が雨模様になったことで、しっかりとしたドライコンディションで走行できたのはフリー走行1回目のみ。「(FP2で雨が降り)コンディションが悪かったので、それが予選に向けて面白さを大きくさせるのかなと思います」と、野尻も今回は“レースを観る側”としてF1日本GPを楽しみにしている様子だった。
(Tomohiro Yoshita)
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |