最新記事
- 角田裕毅、予選13番手「高速コーナーで苦労し...
- 【F1第12戦予選の要点】ヒュルケンベルグが今...
- 【つぶやきグラ天】漁夫の利
- 【順位結果】2024年F1第12戦イギリスGP予選
- メルセデスのラッセルが今季2度目のPP獲得。...
- 【タイム結果】2024年F1第12戦イギリスGPフリ...
- レッドブル&HRC密着:前戦の一件は「些細な...
- 【角田裕毅F1第12戦展望】過去2戦の“ハイブリ...
- 【タイム結果】2024年F1第12戦イギリスGPフリ...
- F1イギリスGP FP2:ノリスが初日最速、マクラ...
- ブラッド・ピット主演F1映画のタイトルが発表...
- 【タイム結果】2024年F1第12戦イギリスGPフリ...
【F速プレミアム】若手が才能とチャンスを活かせない2024年のグリッド/スペイン人ライターのF1コラム
2023.12.29
2024年シーズンのF1グリッドは2023年から変化しないままスタートする。他カテゴリーのベテランやFIA F2で活躍するルーキードライバーたちがF1に参戦しづらい現状をスペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアが解説する。
------------------------------------------------------
何十年もの間、F1はモータースポーツの最高峰と見なされてきた。世界最大のレーシングチームが、世界で最も重要なサーキットに行き、最高のドライバーが最先端技術を駆使した20台のレーシングカーのコクピットに乗り込む。もちろんこれは理論的には、ということだ。彼らが世界で最高のレーシングドライバーだとは、モータースポーツに詳しい人は誰も言わないからだ。たとえば、インディカー、WEC、もしくは全日本スーパーフォーミュラのトップドライバーはみな、F1に適しているだろう。それが毎年グリッドにいくつか変化がある理由のひとつだ。
ただし2024年は除外される。F1はまさに、来シーズンを2023年終了時と同じドライバーとともに開幕する。これはチャンピオンシップの歴史上かつてなかったことだ。その上、シーズン開幕戦にルーキードライバーがいないのは1977年以来のことだ。さらに、現在のグリッドのレベルの高さと、シートを埋めることができるドライバーを考慮すると、可能性は低いかもしれないが、2024年はルーキードライバーがひとりもいない状態で始まって終わることもあり得る。そうなれば、シリーズの歴史上初めてのこととなる。
もちろんこのことは非常にもっともな疑問を提起する。F1には現在、世界最高の20人のレーシングドライバーがいるだろうか? 手短に答えれば『ノー』だと思う。長い答えも『ノー』だ。ただ、もう少し微妙な違いがある。どうあろうとチームは常に最高のドライバーを探しており、ほとんどのドライバーはF1でレースをすることを夢見るだろう。そのすべてを念頭に置いたとして、なぜ2023年から2024年はグリッドに変化がないのだろうか?
まず、明白な理由を考慮しなければならない。レッドブル、フェラーリ、メルセデスのようなチームは、ラインアップ変更の必要性を感じていなかった。彼らのドライバーたちは全員がレース優勝経験者であり、そのうちふたりは世界チャンピオンだ。それに加えて、マクラーレンの依然としてエキサイティングな若手と、アルピーヌの契約下にあるふたりがいる。これですでにグリッドの半分だ。
XPB Images
2度の世界チャンピオンでもあるフェルナンド・アロンソ。ダニエル・リカルド、バルテリ・ボッタスといったレース優勝経験者たちもたやすくポジションを獲得したし、アレクサンダー・アルボンは不調のウイリアムズを率いてあり得ないような結果を出し、気迫を証明する以上のことをしてみせた。
つまり合計で6シートが争われる可能性があった。しかし“弱さ”を感じられたのはローガン・サージェント、ランス・ストロール、そして周冠宇だけだ。ストロールは父親のローレンスがチームオーナーであるおかげで地位を確保しているが、他のふたりはどうだろう? 周はF1での2シーズンで強い印象を残していないかもしれないが、彼は確かな腕のドライバーであり、スポンサーシップを持ち込んでいる。もちろんお金はどのドライバーにとっても常に恩恵となるが、真の才能の持ち主はいつでも良いスポンサーシップを持ち込めるものだ。変化のない来年のグリッドの理由は、現行のレギュレーションを超えたところにある。
------------------------------------------------------
何十年もの間、F1はモータースポーツの最高峰と見なされてきた。世界最大のレーシングチームが、世界で最も重要なサーキットに行き、最高のドライバーが最先端技術を駆使した20台のレーシングカーのコクピットに乗り込む。もちろんこれは理論的には、ということだ。彼らが世界で最高のレーシングドライバーだとは、モータースポーツに詳しい人は誰も言わないからだ。たとえば、インディカー、WEC、もしくは全日本スーパーフォーミュラのトップドライバーはみな、F1に適しているだろう。それが毎年グリッドにいくつか変化がある理由のひとつだ。
ただし2024年は除外される。F1はまさに、来シーズンを2023年終了時と同じドライバーとともに開幕する。これはチャンピオンシップの歴史上かつてなかったことだ。その上、シーズン開幕戦にルーキードライバーがいないのは1977年以来のことだ。さらに、現在のグリッドのレベルの高さと、シートを埋めることができるドライバーを考慮すると、可能性は低いかもしれないが、2024年はルーキードライバーがひとりもいない状態で始まって終わることもあり得る。そうなれば、シリーズの歴史上初めてのこととなる。
もちろんこのことは非常にもっともな疑問を提起する。F1には現在、世界最高の20人のレーシングドライバーがいるだろうか? 手短に答えれば『ノー』だと思う。長い答えも『ノー』だ。ただ、もう少し微妙な違いがある。どうあろうとチームは常に最高のドライバーを探しており、ほとんどのドライバーはF1でレースをすることを夢見るだろう。そのすべてを念頭に置いたとして、なぜ2023年から2024年はグリッドに変化がないのだろうか?
まず、明白な理由を考慮しなければならない。レッドブル、フェラーリ、メルセデスのようなチームは、ラインアップ変更の必要性を感じていなかった。彼らのドライバーたちは全員がレース優勝経験者であり、そのうちふたりは世界チャンピオンだ。それに加えて、マクラーレンの依然としてエキサイティングな若手と、アルピーヌの契約下にあるふたりがいる。これですでにグリッドの半分だ。
XPB Images
2度の世界チャンピオンでもあるフェルナンド・アロンソ。ダニエル・リカルド、バルテリ・ボッタスといったレース優勝経験者たちもたやすくポジションを獲得したし、アレクサンダー・アルボンは不調のウイリアムズを率いてあり得ないような結果を出し、気迫を証明する以上のことをしてみせた。
つまり合計で6シートが争われる可能性があった。しかし“弱さ”を感じられたのはローガン・サージェント、ランス・ストロール、そして周冠宇だけだ。ストロールは父親のローレンスがチームオーナーであるおかげで地位を確保しているが、他のふたりはどうだろう? 周はF1での2シーズンで強い印象を残していないかもしれないが、彼は確かな腕のドライバーであり、スポンサーシップを持ち込んでいる。もちろんお金はどのドライバーにとっても常に恩恵となるが、真の才能の持ち主はいつでも良いスポンサーシップを持ち込めるものだ。変化のない来年のグリッドの理由は、現行のレギュレーションを超えたところにある。
関連ニュース
- グランプリのうわさ話:ボッタスが新たなワインブラ...
- グランプリのうわさ話:ザウバーF1との契約が終了し...
- 記録づくしのシーズンとフェルスタッペンのチームメ...
- 王者フェルスタッペンの戦い:様々な新記録を打ち立...
- グランプリのうわさ話:F1シートを逃したフェリペ・...
- グランプリのうわさ話:リカルド、毒舌を吐くときも...
- グランプリのうわさ話:ボッタス、ラスベガスの週末...
- グランプリのうわさ話:ザウバー、将来のワークス体...
- 王者フェルスタッペンの戦い:速さだけではない、ポ...
- 苦境から抜け出せないペレスと笑顔が戻ったリカルド...
- グランプリのうわさ話:ガスリーとオコンの対立再び
- グランプリのうわさ話:金鉱と期待されたラスベガス...
- グランプリのうわさ話:FIA、メキシコ人ファンのブ...
- 王者フェルスタッペンの戦い:3度目のタイトルを獲...
- グランプリのうわさ話:アルピーヌF1との契約が失効...
7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 23:00〜 |
※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |