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F1第11戦技術解説:マクラーレンはなぜ突然速くなったのか(2)コース特性とコンディションに緩和されたMCL60の弱点
2023年7月17日
2023年F1第11戦イギリスGPで驚きの速さを発揮したマクラーレンMCL60の最近のアップグレードを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察。細部の画像を紹介するとともに、速さの理由を分析する(全3回)。
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■マクラーレンに有利だったコース特性とコンディション
連続的な改良(下の写真はイギリスGP以前、カナダとオーストリアのマシンの比較)は、マクラーレンの弱点であるタイヤの劣化傾向と低速コーナーでの不安定さのふたつを部分的に緩和したように見える。MCL60の大きな弱点は、低速コーナーでのバランスに欠けることだった。進入時の高速回転とコーナリング中の安定性を両立させることができないのだ。しかし幸いシルバーストンには、この弱点があらわになる低速コーナーはほとんどなかった。
これがマクラーレン躍進のふたつ目の要因だが、シルバーストン・サーキットはむしろMCL60の特徴を引き立ててくれた。高速コーナーで俊敏な走りを見せるマシンが報われるレイアウトなのだ(ウイリアムズも同様に速さを見せた。直線では速いが、タイトコーナーでは遅いマシンにも寛容だったおかげだ)。
さらに土曜日と日曜日の路面温度が25℃と低かったため、MCL60が気温が高いときに陥りがちなタイヤのオーバーヒートを防ぐことができた(イギリスGP以前ではしばしば、予選はかなり良くても、決勝で後退したのはそのためだ)。
■「アップデートとコンディションの両方がプラスに働いた」と代表
イギリスGPでのランド・ノリスの2位とオスカー・ピアストリの4位について、チーム代表のアンドレア・ステラ自身も、アップデートの効果に加えて、週末の特殊なコンディションの恩恵もあったと説明している。
「こことバルセロナのカタロニアサーキットには、明らかな共通点がある。高速コーナー、気温の低さ、ソフトタイヤがC3だったことだ。暑いときには不足しがちなリヤタイヤのグリップも、涼しいおかげで低下を防ぐことができた」
「その意味で、コンディションが有利に働いたのは明らかだ。一方で、マシンの改良による戦闘力向上も、確かだった。ダウンフォースに関しては測定することができるし、いくつかの低速コーナーで競争力があることがGPSによってわかった」
(第3回に続く)
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
7/7(日) | 決勝 | 23:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |