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「ソフトは少なくともレースで使い物にならない」グリップは大幅改善も、摩耗が問題に/マリオ・イゾラインタビュー
2021年10月9日
ピレリのF1統括責任者マリオ・イゾラが、2021年F1第16戦トルコGP初日フリー走行後の囲み取材に応じた。昨年のトルコGPは開催直前に全面再舗装したこともあって、異常なグリップ不足にドライバーたちは苦しめられた。ところが今年は走り始めてすぐに、路面コンディションが劇的に改善されていることが明らかになった。
それについてイゾラは、「直前に行われた高圧水処理の結果」と言う。しかしグリップが著しくよくなった結果、今度は摩耗が問題になりそうだ。ところがピレリはそこまでの改善が予測できず、去年より1段階柔らかいコンパウンドを投入した。
「主催者からの通知が遅く、コンパウンド変更はできないタイミングだった」とイゾラは釈明するが、少なくともソフトはレースで使う機会はほとんどなさそうだ。
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──昨年とはまったく違う路面コンディションでした。
マリオ・イゾラ(以下、イゾラ):レース主催者が高圧洗浄処理を行ったのが一番の理由だ。その結果、舗装表面の不純物が流され、内部の砕石の凹凸がはっきり浮き出たということだ。その結果、グリップが大きく改善し、昨年の初日に比べてラップタイムは4〜5秒速くなった。
──一方でグレイニングも出ていました。
イゾラ:そう。3つのコンパウンドすべてで出ていたが、特にソフトタイヤが顕著だったね。多くの場合右フロントタイヤで、イン側に出た場合は摩耗がいっそう助長された。そして昨年はそういう状況ではなかった。だからチームは、特にFP2のデータをよく分析して、予選、レースのタイヤ戦略を決めることが重要だ。
──コンパウンド間のデルタ(タイム差)も小さい印象です。
イゾラ:その通りだ。ハードタイヤ・ミディアムタイヤがコンマ4〜5秒、ミディアムタイヤ・ソフトタイヤはコンマ3〜4秒だ。その意味でソフトは非常にアグレッシブな選択と言わざるを得ないだろうね。
──アグレッシブな選択とは?
イゾラ:これだけグリップが上がるとは思っていなかったからだ。昨年のデータを基に、今回の1段階柔らかいコンパウンドを決定した。その後、高圧水処理をするという知らせを受けたわけだが、そのときにはすでにタイヤ生産は始まっており、(コンパウンドを)変えることはできなかった。通常なら再舗装や特殊な処理をサーキットに施す場合は、FIAや主催者から事前に連絡をもらうことになっている。しかし今回は、それがかなり直前のタイミングだったんだ。
──ソフトタイヤはほとんど使いものにならないのでしょうか?
イゾラ:少なくともレースではね。1ストップ作戦で行くつもりなら、ミディアム〜ハードが主体になるだろう。ただし1回ストップがはたして可能か、断言はできない。決勝日になってもミディアムやハードにグレイニングが出たら、摩耗は一気に加速するだろうからね。現時点では、2回ストップ作戦が妥当だと私は考えているよ。
──土曜日は、雨の予報が出ています。
イゾラ:少なくともFP3は雨の可能性が高い。もし予選もウエットだったら、決勝レースのタイヤ選択は自由になる。そうしたら大部分のドライバーは、ミディアムを選択することだろう。
──もし予選がドライだったら?
イゾラ:ソフトとミディアムのデルタが小さいので、Q2でミディアムを履くドライバーが少なからず出るだろうね。
──初日FP2のラップタイムから見えたことはありますか?
イゾラ:なかなか判断は難しい。というのも風が強くて、どのドライバーも安定したラップを刻めなかったからだ。その結果、ソフトのドライバーがミディアム装着のドライバーより遅いというケースも出た。チームも予選とレースに向けての分析に、かなり苦労することになるだろうね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
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5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
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8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
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