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インディ500王者、パジェノーはF1を夢見ていた「セナ・プロの戦いが僕の情熱に火をつけた」

2019年12月24日

 2019年のインディアナポリス500マイルレースで優勝を飾ったシモン・パジェノーは、アメリカのインディカー・シリーズにおける彼のすべての成功について、もとは幼い頃にF1でレースをすることを夢見ていたと語っている。


「4歳のとき、アイルトン・セナとアラン・プロストが戦っているのを観た」とパジェノーは『Motorsport-Magazin.com』に語った。


「あれが僕のモータースポーツへの情熱に火をつけたんだ」


「F1マシンのテストをしたかった。F1マシンは地上で最も先進的なマシンだ。でももちろんそれでレースをすることは、また違う話だけどね」


 パジェノーは今年、ルノーのゲストとして第12戦ハンガリーGPに招かれ、“何人かの人と会う”ことになっていた。しかし、彼は現実に何も期待はしていなかった。


「マシンがどんなものか見てみたかった。面白いものだろうとね。でもだからといって何が起きるわけではない」


 過去にインディ500で優勝を挙げたドライバーは、この成功によってF1に参戦することができた。ジャック・ビルヌーブやファン・パブロ・モントーヤがその例だが、パジェノーは、自分の場合はありそうにない話だと認めている。


 フランス出身で35歳のパジェノーは、おそらく強力なチームに入るチャンスを逸したと認めている。というのも、特にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)といった数多くの若い才能たちが頭角を現しているからだ。


 数合わせのためにどこかへ行くことはしたくないと語ったパジェノーは、「僕の目標はレースで勝ち、チャンピオンになることだ」と主張した。


 2015年からチーム・ペンスキーの一員としてインディカーを戦うパジェノーは、7年間で127戦に参戦し、14回の優勝を記録。2016年にはシリーズタイトルを獲得した(2017年と2019年は2位)。


 それは2006年に費用のかかるヨーロッパでの転戦とF1参戦のチャンスを諦めたことを証明する以上の成績だった。彼はチャンプカーとアメリカン・ル・マンシリーズを制覇するためにアメリカに移ったのだ。


「これが僕の通ってきた道で、僕は成功したよ」


 もはや彼の視界にF1の夢はないかもしれないが、パジェノーにはまだモータースポーツでやりたいことが多くある。彼は「たとえばル・マン24時間に復帰してレースで優勝したい」と例を挙げた。


 だが彼は活動の場所をインディカー以外の場所に移す意志はなく、今後数年はインディカーでのレースを続けるという。


「僕の将来は、今インディカーでやっていることだよ」


「僕にとっては、インディアナポリスで最も成功したドライバーになることがすべてを意味するんだ。でももちろん、この夢はまだ先のことだけれどね」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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