最新記事
- パドック裏話:スクーターのながら運転はケガ...
- 「アロンソにも買ってもらうよ(笑)」F1で提...
- レッドブル社、ホーナー“不適切行為”事件に幕...
- アストンマーティンF1はニューウェイ獲得を目...
- レッドブル、ローソンの去就を9月に発表へ。...
- F1パワートレイン事情:直近レースの表彰台独...
- ルクレール、僚友サインツとの摩擦は「普通の...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】レッドブ...
- F1コラム:自動車業界の変化に合致する2026年...
- 首脳陣が変わったRBは「もはやジュニアチーム...
- 【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1第14戦...
- 2026年F1新マシン導入に備え、テスト用『ミュ...
【F1チーム別技術レビュー:アストンマーティンAMR23】2番手から転落。オールマイティな速さを生み出せなかった要因
2024年1月19日
2023年F1各マシンのシーズン通しての変化を、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルがまとめた。今回は、アストンマーティンAMR23がシーズン後半に失速した要因を伝える。
────────────────────────────────
バーレーンでの開幕前テストで、アストンマーティンは驚異的な速さを披露した。そして開幕戦バーレーンGP予選で、新車AMR23は、前年よりも2.4秒も速いラップタイムを叩き出したのだ。レッドブル時代にエイドリアン・ニューウェイの右腕として活躍し、新たにテクニカルディレクターに就任したダン・ファローズの手腕に偽りはなく、アストンマーティンはシーズン序盤はグリッドで2番目の速さを維持し続けた。
しかしレースが進むにつれて、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンがマシンの初期のミスを修正。アストンマーティンの競争力は相対的に低下していった。こうして、シーズン前半の8レースで6回表彰台に上がっていたのが、その後の14戦ではわずか2回にとどまった。
何が起きたのか。ひとことで言えば、シルバーストンの空力専門家たちは、誤った方向に開発を進めてしまったのだった。「空力シミュレーションツールが示した指標と、サーキットでの実走データとがまったく違っていた」と、副テクニカルディレクターのエリック・ブランディンは回想する。
下の画像が示すように、開発エンジニアたちはサイドポッド下のフロア形状に繰り返し変更を加えた。それが意味するのは、ボディワークのこの部分で何かが完全には機能していなかったということだ。
さらにシーズン中盤以降の彼らは、車体をサーキットの特性に合わせるために重要なセッションとなるフリー走行で、2024年マシン開発に向けたデータ収集を優先するという大きなミスを犯した。
「スプリントフォーマットでフリー走行が1回しかない週末でも、我々はいくつかの新機能を導入することに熱心だった」と、パフォーマンスディレクターのトム・マッカローは語る。
「2024年用のアイデアを研究、確認するものだった。しかし今思えば、それは明らかに誤ったアプローチだった。そのおかげで、AMR24のコンセプトは洗練させることができたけれどね」
つまり2023年のアストンマーティンAMR23は、素性は悪かったものの並外れた開発のおかげで大変貌を遂げたマクラーレンMCL60と真逆の開発曲線を辿ったということだ。
シーズン中のアップデートが中途半端だったために、彼らはAMR23に潜む弱点を最後まで解消することができなかった。ハイダウンフォースを必要とするサーキットで速さを発揮すれば、高速コーナーで苦しみ、低速コーナーと高速コーナーの両方で高いパフォーマンスを発揮するようなセッティングを見つけることができなかった。
「新世代のグランドエフェクトマシンでは、低速、高速の両方のコーナーで高い競争力を持つことは、車高の点で非常に難しい」と、マッカローは分析する。「車高を低くすることで、ポーパシング現象がどうしても出てきてしまうからだ。すでに導入から2シーズンの開発を経た今も、あらゆるチームがこの問題に直面している」
「なかでも我々は、この問題に手こずり続けた。そのため レースごとに、低速用、高速用と、多くの部品を変更する必要があった」
「しかし2024年に向けては、リヤウイングとフロントウイングを交換するだけであらゆるサーキットに対応でき、どんなコース特性でも競争力のあるクルマを開発しようとしている」
とはいえこの冬、アストンマーティンの新車AMR24が、去年ほどの目覚ましい飛躍を遂げる可能性は低いように思われる。AMR23の速さは果たして単なる僥倖に過ぎなかったのか、それともアストンマーティン栄光の時代の始まりだったのか。その答えは、今季わかるだろう。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
7/26(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/27(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/28(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
![](https://ad8.f1sokuho.net/iconv/fsoku/is/img/banner/f1sokuho_teiki_1912.jpg)
1位 | マックス・フェルスタッペン | 277 |
2位 | ランド・ノリス | 199 |
3位 | シャルル・ルクレール | 177 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 167 |
5位 | カルロス・サインツ | 162 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 150 |
7位 | セルジオ・ペレス | 131 |
8位 | ジョージ・ラッセル | 116 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 49 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 408 |
2位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 366 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 345 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 266 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 73 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 27 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 4 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
![](img/common/cont_right/link_button.png)