最新記事
- グランプリのうわさ話:オースティン、コース...
- JRPA日本レース写真家協会が2024年モータース...
- ルーキーレース延期の理由のひとつはロジステ...
- ルノーの次世代F1パワーユニット救済を求める...
- 2025年用ピレリF1タイヤのテストにメルセデス...
- F1、巨大複合企業グループ『LVMH』と10年のグ...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコの...
- シーズン後の新『F1ルーキーレース』、2024年...
- F1パワートレイン事情:ハミルトンがアゼルバ...
- 「いじめに遭い、本当につらい時期があった」...
- 苦戦するチームに「特効薬はない」アルピーヌ...
- 松田次生のF1目線:ドライバーに求められるセ...
【角田裕毅F1第13戦分析】ドライ寄りのセットアップが奏功し入賞。アルピーヌとのバトル中は冷静な判断でタイヤを労わる
2023年7月31日
前日のF1第13戦ベルギーGPスプリント・シュートアウトはSQ1敗退、同日に行われたスプリントでは、リヤの挙動に悩まされて完走中最下位とまったくいいところがないまま終わった角田裕毅(アルファタウリ)。
しかし、日曜日のレースは、金曜日に行われた予選を元にグリッドが決まる。その予選で11番手を獲得していた角田にとって、ルーキーだった2021年の16番手(予選は17番手)、2年目の昨年のピットレーンスタート(予選は19番手)を上回るスパ-フランコルシャン・サーキットでの自己最高グリッドからのスタートとなった。
そして44周後、チェッカーフラッグを受けた角田は、2021年の15位、2022年の13位を上回る10位でフィニッシュ。3年目にして、ドライバーズ・サーキットと言われるスパ-フランコルシャンで初めて入賞した。
アゼルバイジャンGP以来、ポイントから遠ざかっていた角田。しかも、第7戦モナコGP以降はトラブルやペナルティなどによって、角田にとっては不満の残るレースが続いた。そんななか、今回は入賞したというだけでなく、その内容も本人が満足いくものだった。
それは「素晴らしいレースでしたね」という筆者の最初の問いに、笑顔で「ありがとうございます」と返していたことでもわかる。そして、こう続けた。
「素直にうれしいという気持ちと、チームに感謝の気持ちでいっぱいです」
角田が感謝しているのは、マシンをセットアップし、戦略を立ててくれたエンジニアたちと、ピットストップで素早いタイヤ交換作業をしてくれたメカニックに対してだ。
「(ウエット寄りのセットアップにしても)僕たちのクルマは予選では厳しいだろうということと、日曜日はかなり高い確率でドライになることがわかっていたので、ドライに賭けました」
つまり、日曜日のレースに向けてクルマをセットアップしていたことで、土曜日のスプリントで苦しんだが、今日それが功を奏したというわけだ。
チームの頑張りに、角田は走りで応えた。
レース終盤、9番手を走る角田の後方からエステバン・オコン(アルピーヌ)が迫ってきたときだ。ケメル・ストレートでDRSを使用して横に並ばれた角田とオコンはサイド・バイ・サイドのまま、ブレーキングしてコーナーに進入していった。角田がブロックするかと思われたが、それはしなかった。その理由を角田はこう語った。
「レ・コームで変にディフェンスすると5秒ペナルティを科せられる可能性が高いので、無理はしませんでした。アルピーヌのほうがかなり速かったし、その後ろから同じアルピーヌのガスリーも近づいていたので、あそこで変にブロックして、タイヤを痛めるよりも、ガスリーに抜かれないことを考えていました」
その冷静な判断でガスリーを抑えて10位入賞を果たした角田。今シーズンここまでのベストレースを披露して、前半戦を笑顔で締め括った。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |