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ウエットで圧巻の速さを見せたランス・ストロールが初のポールポジションを獲得【予選レポート/F1第14戦】
2020年11月14日
11月14日現地時間午後3時、第14戦トルコGPの予選が行われ、レーシングポイントのランス・ストロールがF1で初となるポールポジションを獲得した。
朝から降り続く雨は弱まったものの、路面は依然としてウエットコンディション。気温11度、路面温度13度、セッション中の降水確率が90%というなかでのセッション開始となった。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がインターミディエイトを履いて先頭でコースイン。レッドブル勢やフェラーリ勢はインターミディエイト、メルセデスAMG勢やルノー勢はウエットタイヤでコースインする。
フェルスタッペンはアウトラップのターン9でオーバーシュートし、コースに戻ったところでスピンを喫するがそのまま走行を続ける。アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はアタックを断念してウエットタイヤに履き替えた。
ウエットのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が1分7秒001でトップに立ち、2番手エステバン・オコン(ルノー)がこのタイムを0.886秒塗り替えていく。コンディションはウエットタイヤに向いており、フェルスタッペンは2分10秒台でしか走ることができず、やはり4周でピットに戻ってウエットタイヤに履き替えることとなった。
開始から8分ほどで雨脚が強まり、ドライバーから「ドライブ出来ない」「赤旗を出すべきだ」と無線が上がるほどのコンディションでタイム更新は難しい状況となる。
アルボンはなんとか8番手タイムを記録するが、コースの各所でスピンも発生。フェルスタッペンは15番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が16番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が18番手のまま、11分経過時点で赤旗が提示されてセションは残り6分56秒で止まる。
天候の回復を待ちながらターン7とターン12の除水作業も行ない、午後3時55分にセッション再開。開始前からピット出口にはアルボン、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、フェルスタッペン、ルクレール、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がウエットタイヤを履いて並ぶ。しかしタイヤのウォームアップには時間が掛かり、ライコネンはいきなりターン2でスピンを喫するが事なきを得た。
そして3時58分にロマン・グロージャン(ハース)がターン1でスピンオフしてグラベルに埋まり、残り3分30秒で赤旗提示。ルクレールもターン1でオーバーシュートするなど、コンディションは極めて難しい。
午後4時3分にセッション再開という情報が2分前に出されて各車が大急ぎで準備し、フェルスタッペンが先頭でピット出口に並び、フェラーリ勢、アルファロメオ勢、ウイリアムズ勢がコースイン。各車がウエットタイヤでコースインするが、アタックのチャンスは1周しかない。
ここでフェルスタッペンはアタックをまとめて1分57秒485のトップタイムを記録。アルボンも1分59秒431で2番手、3番手ライコネン、4番手ベッテル、5番手ルクレールとタイムを更新していく。
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)はターン3でスピンを喫してタイムを更新できず17番手でQ1敗退。16番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、19番手グロージャン、ターン8でリアが流れてスピンオフしてグラベルに埋まったニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)が20番手でQ1敗退となった。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)はターン1でコースオフしてタイムを更新できず14番手、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)も15番手で、0.4秒差で辛くもQ1通過を果たした。
Q2は午後4時14分に開始。ターン8のランオフエリアでラティフィ車の撤収作業が続いておりダブルイエローが振られるなかでの再開という不可解な状況となった。
各車がウエットタイヤで連続走行するなか、マクラーレン勢だけがインターミディエイトでコースインするがタイムを伸ばせず残り6分でピットインしウエットに交換する。
ここでもフェルスタッペンが1分53秒486でトップに立ち、2番手ボッタス、3番手ハミルトン、4番手にアルボンがつけた。
コンディションはどんどん向上していき、フェルスタッペンは1分50秒293まで縮め、2番手アルボン、3番手ハミルトン、4番手ストロール、5番手ボッタス、6番手ライコネンとなり、アルファロメオはアントニオ・ジョビナッツィも最後に5番手に浮上して2台揃ってQ3進出を果たした。
マクラーレン勢は11番手ノリス、13番手サインツJr.と戦略失敗。さらにはサインツJr.はターン3でペレスのアタックを妨害したとして審議対象となってしまう。12番手ベッテル、14番手ルクレールとフェラーリ勢、そして15番手ガスリーがQ2敗退となった。
Q3は午後4時37分に開始。その2分前からフェルスタッペン、アルボン、ライコネン、ジョビナッツィがピット出口に並んでクリーンラップを狙う。各車が中古のウエットタイヤでコースインする中、オコン、ペレスは直前にインターミディエイトに履き替えてコースインする。
ここでフェルスタッペンが1分521秒326を記録してトップに立つが、インターミディエイトのペレスが1分52秒037でトップタイムを塗り替える。
ペレスの最終セクターが速いのを見てフェルスタッペンは計測2周目を捨てて残り6分でピットインしインターミディエイトに交換。メルセデスAMG勢、アルボン、ストロールもこれに続き、アルファロメオ勢とダニエル・リカルド(ルノー)だけがウエットタイヤでアタックを続ける。
フェルスタッペンはジョビナッツィに引っかかった状態での走行を強いられ、1分50秒676で2番手。どんどんタイムが上がっていくなかで、ジョビナッツィがターン9でオフしてフェルスタッペンは最後に1周だけクリアラップでのアタック。
最後にストロールが1分47秒765でトップに立ち、フェルスタッペンは最後のアタックで0.290秒届かず2番手。ペレスは1.556秒差の3番手、4番手に2.683秒差のアルボン。メルセデスAMG勢はタイヤの温まりが悪くハミルトン6番手、ボッタス9番手に沈み、ストロールが自身初のポールポジションを獲得。メルセデスAMGは今季初めてポールポジションを逃すこととなった。5番手リカルド、7番手オコン、8番手ライコネン、10番手ジョビナッツィという結果になった。
(Mineoki Yoneya)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |